あけましておめでとうございます。

 昨年中は、「若林ひろき オフィシャルブログ」をご覧いただき、誠にありがとうございました。本年も、どうぞよろしくお願いいたします。

 昨日大晦日の東京都コロナ感染者1,337人の発表は、驚愕でした。新規の感染者が増えるということは、一人ひとりの感染経路を追う保健所の作業量が増えるということ。都の発表では、1,337人のうち濃厚接触者は408人で、928人が調査中=感染経路がまだわかっていない人数で、70%近い方の経路が捉えられていません。保健所がどこまで追えるか、また、市中感染が急激に拡大している証左とも言えます。

 私の看護師の知人は、コロナ患者を受け入れている病院の一般病棟勤務の方ですが、コロナ患者に直接対応していなくても、発熱等で来られる方もおり、患者が暴れて、フェースシールド等防護品をつかみ取られてしまうなど、逆に防護服を着ない環境での怖さを話されていました。

 感染拡大の波を抑えるために、厚労省や東京都が発する防止策の徹底が求められます。

 

 さて、山口なつお公明党代表と中北浩爾一橋大学教授が、「対話で開く希望の未来」をテーマに新春の対談(公明新聞)を行いました。そのポイントを紹介します。

■国民に寄り添う信頼の政治

中北 政府は、ある程度の批判を受けながらも、試行錯誤を繰り返さざるを得なかったのでしょう。何より大切なことは、それを担う政府、政治への信頼です。信頼がなければ、政府が発する情報に誰も耳を傾けません。

政治指導者は、エビデンス(証拠)に基づく説明に努めるとともに、国民感情に寄り添い、勇気と安心感を広げる言葉を発することが大切です。

新型コロナの影響は地域や年齢、性別、職業などでも異なります。政治への信頼を高めるのは、政治家が一人一人と直接会い、そうした多様な声を吸い上げ、政治に反映していく地道な取り組みです。

日頃の信頼関係があってこその電話、SNSです。普段から議員がフェイス・ツー・フェイスの関係をどれだけ築くかが問われていると思います。

 

山口 感染対策の鍵を握るのは、政治への信頼であり、政治家のリーダーシップにほかなりません。政治体制や仕組みそのものではなく、それを生かす人々の姿勢によって効果に違いが出てくると思います。

機敏に変化する国民の声を反映するのは政治の鉄則であり、そのための「1対1の対話」は政治の基本です。コロナ禍の今だからこそ、感染防止に万全の注意を払いながら、対話を通じて、徹して小さな声に耳を傾けなければなりません。

コロナ禍に伴う孤立や分断を打ち破る上で、心と心を通わせる対話が重要であることは間違いありません。いろいろなツールも活用しながら、1対1の対話を党を挙げて進めていきます。

 

■“風頼みの政治”防ぐ

中北 自民党と公明党の連立が唯一の安定した政権の枠組みといえます。政治の選択肢は「自公」か「野党」ではなく、「自公」か「無党派層の風」なのです。風頼みの無責任な政治に陥らないためにも、公明党には国民との対話の機会を大事にしてもらいたいと思います。

山口 その対話の結果を政権運営に還元するのも公明党の役割です。例えば、昨年末の75歳以上の医療費窓口負担を巡る議論では、政府、自民党とギリギリの交渉を重ねました。公明党が強く訴えたのは、負担を被る高齢者の生活がコロナ禍で痛んでいる実情です。こうした生活の変化が政府・与党の議論に反映されていない。だから、公明党が問題提起をしたのです。

 

中北 確かに両党は別々の政党であり、全ての政策が一致するわけではありません。ただ、政権に公明党がいるからこそ、政策的な広がりが生まれます。

また、自民党が「自助」を強調しがちであるのに対し、公明党は「公助」があれば頑張れる人を大事にします。その姿勢は「大衆とともに」という結党以来の理念に根差していると感じます。

山口 緊張感ある交渉の結果として、実際に国民の声を反映した結論を導くことが政治の信頼を確保する源だと確信しています。政権に公明党がいるから安心。そう言われる存在として公明党は、今後も、あらゆる政策課題で結果を出し、国民の期待に応えていく決意です。