実際に、目で見えるようにシンプリントの痛みを治してみます。│静岡 若葉治療院 富士宮 本院 | まぼろし工房_ランニング

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市民ランナー達と作った靴下、まぼろし工房の “ラクちんソックス” のブログです。シューズが発生するグラグラを抑えることで、効率よく走れるだけでなく、怪我や故障を防ぎます。いくつもの特許を取得した、世界で一つの靴下です。

わずかな真実にとらわれると、深刻な結果を生むのが事実なんだと・・・最近 そんな事を思います。

 

(つづき )

ランニング障害を真面目に考える2017 (1)

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スポーツの現場では、単純に 「もっと、つま先の向きを前に向けろ!!」とか、

「もっと、膝を前に向けろとか!! 」 ・・・とか、コーチの指導があります。

 

故障のない体で、より効率の良いフォームを探す事は良い事です。

 

しかし、 正しく動かないカラダで、正しいフォームは出ない

 

そんな事も、頭の片隅みに置いてほしい・・・そう思うのです。

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陸上部:シンスプリント部の痛み
 

ランニング障害は、カラダ 全体の動きを見ていく必要があると、私は思うのです。

多くの困っているランナー、コーチ、監督、そして医療人に、広く その事を知ってほしいと思うのです。

 

みんなが笑顔で走りつづけられるように。

 
 
 
結論から先に書くと、治療前の走りと、治療後の走りを比べてみます。

 

 

 

 
それでは、検査を含む、来院から、帰るまでの50分間の治療の流れを解説してみます。
 
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来院時の片足 スクワット。
 

例えば、片足でスクワットをした時、こうなったとします。

 
 
 
正常なスクワットが行えていません。
 
正常なスクワットは、太ももの骨と、膝から下の骨が一直線になるのが普通です。
 
 
 
シューズを見ると、左足の外側に異常な摩耗がありました。
 
どんな走りをしているか?見てみます。
 
 
   
 
 
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治療前の膝のアライメントのまま、 時速 10km/h で走ると、こう走りました。

 

   

 

膝のアライメントを治すと、走りはこうなりました。(10km/h)

 

    

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遊脚期の左足を、治療前と後での比較してみます。

 

     

           治療前                     治療後

 

 

・治療前と比べて、膝は真っ直ぐ進行方向に出るようになりましたが、その分、

 足首は外を向くようになりました。体幹は、大きく右に傾斜したままでした。

 

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シンスプリントの原因は、過度な運動とか、ヒラメ筋や、後脛骨筋群の過緊張により、骨膜を引き離し、

下腿内側コンパートに疼痛を生じると・・・・そんな事が一般的に言われ、

 

理学療法の治療としては、下腿 内即コンパート、及び後側コンパートの筋肉のい緊張をほぐす目的で

内スネの辺りの筋肉を緩める治療をしたり、ストレッチするような治療が行われるのが普通ですが。。

 

 

 根底の理論となる、その痛みの原因を・・・誰が決めたのでしょうか?

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僕なら、この動きを治しにかかります。

一刻も早く、その痛みから解放し、二度と繰り返さない為に。

 

 

筋肉の疲労で硬くなって骨膜を引き離すことよりも、

ダイナミック・モーションの中で、

 

外側から着底し、足部は倒れ込み、後脛骨筋群を引き離しています。

 

この動きは、走行の際に本来正しく動く 腰椎や、股関節、膝関節などの 運動ルートが

正しく行われていない為に起きています。

 

 

シンスプリント部の痛みの前に、ランニング時の体幹軸がブレているのは異常です。

 

  

 

その歳に関係なく、 どんなに苦しい練習にも、 “辛い” と口にしない選手達に 頭が下がります。

 

頑張ってる子供達は、この国の宝ですから・・・ 早期復帰させるだけでなく、

タイムに仕返ししてやらないと・・・ 気が済みません。

 

私は、面倒くさい事も、割に合わない仕事も嫌いですが、 負けるのは・・・もっと嫌いです。

 

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本来、人が走る時は、このベルトライン(赤線)は、ほぼ水平のまま移動するのが普通です。

 

 

ベルトラインの角度に異常があれば、脚のラインも正常ではいられません。

 

 

前に出した足が、体の中心線を超えると、当然足部は こう動きます。

 

 

足部は、倒れ込みました。また、これを下手なインソールや、プロネーション防止シューズで

内側アーチを持ち上げて 倒れ込みを防ごうとした場合 どうなるか??

 

話が長くなるのでやめておきますが・・・ インソールで補正するより、体を治す方が有効だと考えます。

 

もしも、体の故障を容認したまま走るなら、ストライドを短くすることを勧めます。

 

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     そんな訳で・・・ 腰の水平ラインのバラつきの原因を治しに入ります。

 

   ●治療前の腰の回転 

 

         

 

   左回転に比べて、右の回転角度が減少しています。

 

   ランニングは、左右対称運動です。 回っていない腰の右回転を治すと・・・こうなりました。


      

 

 

 止まっている時に できない動きは、

 

 動いている時にもできません。

 

 

ファン・ランナーの方々に、「どんな練習をすればいいですか?」 と聞かれた時は、

 

「楽しく練習してください」 と答えます。

 

競技ランナーの方から、「どんな練習をすればいいですか?」 と聞かれた時には、

 

「速く前に進めるとを実践して下さい。」 そう答えます。

 

シューズを選ぶことも、スマホをやらないで早く寝ることも、含めて全てです。

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厳しい事を言いますが、 腰が正常に動かなければ、正常な走りはできません。

 

腰の動きを治す前と、後のフォーム (体幹のブレ)を比較してみます。

 

   

 

 

 

総合的に 来院時の走りと、 帰る時の走りを比べてみます。

 

 

 

 

 

さて、 重要なのは その後です。

 

この治療をした後、三週間後に来院されました。

 

シンスプリント部の痛みは、治療直後に消失し、順調にやりたい量だけ練習ができ、

 

記録会があるので、その前にコンディショニングで診て欲しい・・・そんな来院でした。

 

 

 

痛みが出ていた時と、痛みが無く走れてる時のフォームを比べてみます。

 

  

 

足関節が倒れ込む ↓ この動きは完全に消失しています。

 

 

 

レントゲンには写らなくても、

 

良い結果には、良い原因があり、悪い結果には、悪い原因があります。

 

シンスプリントの原因は、後脛骨筋の硬さ、ストレッチ不足が原因と言われていますが、

筋肉の付着部(筋膜・腱など)に負担をかけるのは、その部分の硬さだけが原因ではありません。

 

カラダ 全体の動きを見ていく必要があると、私は思うのです。

多くの困っているランナー、コーチ、監督、そして医療人に、広く その事を知ってほしいと思うのです。

 

みんなが笑顔で走りつづけられるように。

 

 

 

 

 

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■スポーツをされていない方も、お気軽に越しください。

 

 

 

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