スポーツのアップなどて行われる「動きづくり」
なぜ動きづくりをするのか?
目的をハッキリ理解して取り組んでいる選手、目的をしっかり提示している指導者はどれくらいいるのでしょうか?
最近、私の知人がランニングを再開しました。
学生時代は県インハイに出場するレベルの選手、本格的に走るのは6年ぶりとのこと。
せっかくなので、アップの動きを数値化をしてみました。
以下の点が、左右平均から見た問題点です。
★改善点(理想数値)
・体幹の後傾(1.4以下)
・腰の沈み込み(3.4以下)
・骨盤の左右傾き(5.3以下)
・骨盤回転タイミング(16以上)
・左右方向衝撃(38.8以下)
・蹴り出し時間(126以下)
・蹴り出し加速度(24.7以下)
・減速量(0.48以下)
このランナーの課題は多くありますが、特に気になるのは
「姿勢が安定しない点」
「重心移動がスムーズに行えない点」
「骨盤の軸ができていない点」
だと考えます。
本人が自覚している点は、
「前モモやスネが痛む」
「スピードが出しにくい」
「呼吸は楽だけど脚が疲れる」
などです。
休憩を挟みながら90分程度、基礎づくりをしました。
(内容は公開できませんが、様々な動きを行いました。)
ポイントは、短距離の様に細かい脚さばきができるように動くことです。
特に、骨盤に重点を置いてスプリント動作へと繋げました。
一通り動きを作ってから、400mや200mのスプリントを数本行い、ダウンの動きを数値化しました。
★改善された点(理想数値)
・体幹の後傾(1.4以下)
・腰の沈み込み(3.4以下)
・骨盤の左右傾き(5.3以下)
・骨盤回転タイミング(16以上)
・左右方向衝撃(38.8以下)
・蹴り出し時間(126以下)
・蹴り出し加速度(24.7以下)
・減速量(0.48以下)
※動きが変化した分、基準から少し外れている数値があります。
このように、正しい動きづくりを行うことで動きは変化します。
特に大きく変化があったのは、「スムーズな重心移動」です。
今回は初回だったため、継続することでもう少し変化が見込めると思います。
このように、正しい動きを覚えることでランニングフォームは変化します。
つまり、楽に走るコツは距離を増やすことではなく、動きづくりにあります。
私が競技の現場を見て思っていたのは、基礎づくりが無い練習が非常に多い点です。
専門的な練習以上に、基礎づくりやメンテナンスが重要なのではないかと、私は考えています。
本職は治療院ですが、競技で結果を出すためにはトレーニングの知識や技術も必要になります。
何か良い方法が無いか、日々模索中です。
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