スポーツをしている方にとっては当然かと思いますが、
目的によってシューズを使い分けることがあります。
一本指ソックスの治験中に、とある動画が撮れました。
★今回の被験者
年齢:高校生男子
種目:陸上競技長距離 5000m
目的:県大会前のフォームチェック
アップシューズ
New Balance 「HANZO T」
グラウンドやロードなど、
様々な条件で走り込みをしているため、
全体的に消耗が目立ちます。
レースシューズ
New Balance「FuelCell 5280」
【5280フィート=1マイル=1600m】
短い距離を想定したシューズで、
カーボンプレートを搭載しています。
中足部より前で接地するような、
素早い動きを想定して作られているからでしょうか?
トラックレースでの使用のみですが、
踵の消耗がハッキリ分かります。
今回は時速8kmで走っています。
HANZOでのフォーム
FuelCellでのフォーム
Point①.足の向きが変化する
右足首と左足首、それぞれの一部分を切り出しました。
右足のシューズの向きに注目してください。
シューズの見える範囲ですが、
HANZOよりもFuelCellの方が、大きく見えます。
これは、
「つま先が外を向いている(トゥーアウト)」
と言い換えることができます。
上記のGIFだと鮮明に分かりますが、
蹴り出しから着地まで、
つま先が外を向いたまま走っています。
反対の左足を見てみます。
HANZOではトゥーアウト気味でしたが、
FuelCellでは少し中央に戻っています。
まとめると、
「右方向に蹴り出すようになった」と言えます。
Point②.上半身の傾き
同じく、右脚と左脚の接地の一部を切り出しました。
今回注目したいのは、「上半身の傾き」です。
骨盤の位置で緑のレーザーを当てています。
右脚、左脚共に、FuelCellでは上半身が前に倒れています。
モザイク越しで分かりにくいですが、
頭の傾きを見るとより傾きが分かります。
Point③.足の回転
HANZOでは、
「跳ねながら蹴って進む」様な走りをしています。
また、少し足が流れているようにも見えます。
FuelCellでは、
「小さい回転数で一歩ずつ進む」様な走りをしています。
全体の動きを見ても、
FuelCellの方が回転数が多くなって見えます。
★今回のポイント
足の故障に問題もあるため、
どの動きが正解かは一度置いておきます。
ここで問題になるのは、他の条件をそのままに、
シューズを替えただけでフォームが変化したことです。
シューズの性能で全身の動きが変わるのは明確です。
つまり、体の状態を整えるだけで無く、
目的によってシューズを選ぶ能力も大切になります。
走る距離や場所、その日のレースプランなどによって、
最適なシューズは変わってきます。
その選択によって、
自分の能力を100%以上出すことも可能になります。
反対に、
100%出せなくなる可能性も大いに考えられます。
こんな感じの雑談になりましたが、
シューズの重要性が分かっていただければ幸いです。
別のデータや動画も近々アップします(^_^)
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