膝靱帯損傷のリハビリの話をしていますが、
実際のリハビリを紹介する前に、
少しだけ理論の話をします。
皆さんは、大会前などに状態を整えるとき、
「コンディショニング」というものを行いますか?
一般にコンディショニングとは、
体の状態を整えることを指し、
体をプラスの方向に整える場合に使うと思います。
しかし、コンディショニングの方法によっては、
リハビリなどでも取り入れることもできます。
コンディショニングの方法を知る前に、
この話からしていきたいと思います。
Q.コンディションの定義とは?
コンディションとは大きく分けて2つあり、
リセットコンディショニング
筋肉の調整=筋肉の弾力を取り戻す
アクティブコンディショニング
筋肉の再教育=筋肉が動くようにする
上記の2つに分けて行い、
筋肉の調整と再教育で「Good Condition」を
実現するメソッドです。
今回は、リセットコンディショニングについて
詳しく説明していきます。
〜リセットコンディショニングの概念〜
①.脱力した状態で関節を他動的・受動的に動かす
筋肉のリセットとは、
硬くなっている筋肉(使いすぎor使えていない)を、
使いやすい弾力のある状態に戻す方法です。
実は、この原理を応用している現象が身近にあります。
それは・・・睡眠による疲労回復です。
ヒトは睡眠中に、無意識でありながらも寝返りを打ち、
関節を動かしています。
この時の筋肉は、
疲労回復のために緊張を緩めた状態であり、
その状態で関節が動いています。
しかし、筋肉を酷使していたり、
睡眠の質が低下していると、
緊張が上手く緩まなかったり、
寝返りが打ちにくくなるため、
睡眠による回復ができない状態になります。
リセットコンディショニングでは、
寝返りを真似て関節を動かします。
例:脚のコンディショニング
→手を使って他動的に動かす
肩・背骨のコンディショニング
→他の部位に意識を向けて受動的に動かす
これにより筋肉や関節の間に隙間ができ、
血流が改善され、動きやすい筋肉に戻ります。
言い換えると、筋肉の機能が回復したと言えるでしょう。
②.リンパ節や硬い筋肉を押さえながら筋肉を動かす
他動的・受動的に動かしても筋肉が硬いままの場合、
リンパ節や筋肉に直接アプローチをしていきます。
リンパ節を押さえながら関係する筋肉を動かすことで、
血流が急上昇することが発見されています。
リンパが滞ることで筋肉中の異物が排出できなくなり、
筋肉の反応が悪くなります。
リンパは筋肉の収縮を繰り返すことで正常に働き、
リンパ節を圧迫して筋肉を動かすことでも還流します。
リセットコンディショニングを行うことで
老廃物が処理され、弾力を取り戻した筋肉が身に付きます。
③.筋肉を動かすことで機能の回復を図る
セルフマッサージを行うことで、
疲労感の軽減や筋肉の張り感などが
軽減する感覚があります。
しかしやり方を間違えると、
筋肉が傷つくことがあるので注意が必要です。
リセットコンディショニングは自分で筋肉を動かして
筋肉の機能回復を狙っているので、
筋肉が傷つくことは少ないです。
リセットコンディショニングは、
回数やセット数を決めることはありません。
これらは実施する前後の感覚によって決めるため、
終了後に違いが出るよう、
正しい方法で取り組むようにしましょう。
★リセットコンディショニングのポイント
①.筋肉に意識を向けない
②.脱力して関節を動かす
③.リンパ節や硬い筋肉を押さえて筋肉を動かす
リセットコンディショニングを行うタイミングとしては、「リハビリを行う前」「体を休めたいとき」
などが挙げられます。
つまり・・・
動きを出したい大会前や運動前に
行うものではないと言えるでしょう。
では、このような時にはどのような
コンディショニングを行うのでしょうか?
次回は、
体を動かすためのコンディショニング理論を紹介します。
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