こんにちは。
わかば国語・作文教室のわかばです
お正月休みに
この本を読みました
いとうみくさんは
読書感想文の課題図書の
常連さんでもあり、
模試や入試の問題文でも
よく見かける作者さんです。
特にいとうみくさんの
「朔と新」は2021年度入試で
浦和明の星、淑徳与野、
ラ・サール、栄光学園など
多くの学校で使われましたね
気持ちの変化が追いやすくて
話のテンポがいいので、
短い文章の中で問題が
作りやすいのだと思います
「朔と新」も買ったんだけどね。
……読まずに積んでます
読み始めると
寝られないタチなので
読み始める勇気がわかない
それに対して
この「二日月」は、
国語が得意な子なら
小学校3,4年生くらいから
読めそうな字の大きさと
分量なので
サクッと読めました
内容は……
待望の妹が生まれたけれど、
妹は出産時の事故が原因で
入退院を繰り返し、
しょうがいが残るかもしれない。
パパもママも妹のことばかり。
いい子でいる私をかまってくれない。
妹なんていなければ……
なんて思う自分も許せない。
という葛藤のなか、
主人公が少しずつ成長していくお話です。
考えるところが多いので
内容は全然お手軽ではないです
きょうだいとは。
しょうがいとは。
ともだちとは。
大事なテーマについて
考えせてくれます。
「読んでわくわく」
という本ではないので
こどもが自分から
手に取るのは難しいだろうけど
でも、自分と違う立場の人の
目線になって物語を読むのは大事。
だからこそ、
テストや入試に出してでも
読んで成長してほしい!
と思う、
大人の気持ちがよくわかる本でした
2016年の青少年読書感想文コンクールで
小学3,4年生の部の課題図書になっていただけあって、
読書感想文の本としてもおすすめの本ですよ
過去の課題図書は、
お近くの図書館にきっとそろっているので
ぜひ探してみてください
そして、
『作者はどうしてこのお話に「二日月」というタイトルをつけたのだと思いますか。物語の内容を踏まえて、あなたの考えを書きなさい。』
という問題に挑戦してみてください
私がこれで6年生に授業するなら
これで200字くらい書いてほしいな