こんにちは。
つくば市のプロ家庭教師、
わかば国語・作文教室のくわだゆきこです

今日はこの夏私が読んだものの中で
一番気に入ったこの本をご紹介します。
『オールドテロリスト』村上龍さん
オールド・テロリスト/文藝春秋
オールド・テロリスト/文藝春秋
小学生にはおそらく読めません。
高校生以上におススメです。
精神安定剤を大量に飲み続ける
鬱々とした中年男性が主人公なのですが、
話のスケールが壮大で、かつリアリティがあるので
先が気になってぐいぐい読んでしまいました。
第二次世界大戦で生き残った高齢者たちが、
地位も家族も捨てて、日本再生のために立ち上がる。
彼らが選んだその手段は――原発テロ。
破天荒な設定なのに、
あぁ本当に起こってもおかしくないかも…
と思わせてしまう説得力はさすがです

著者の知識量と観察眼、先を見通す力に
おもわず溜息がでてしまいます。
おもわず溜息がでてしまいます。
とはいえ、
話が壮大すぎて一部だけ抜粋しても
意味が分からないでしょうし、
ところどころ残酷な描写もあるので、
絶対に入試問題にはでないでしょうね

時代の問題を反映して、
体制の弱点や社会の矛盾に気づかせる。
それでいて、ストーリーとして面白いので
説教くさくない。
私の大好きなジャンルでした

ラストシーンもお見事。
ゾクっとしつつニヤリとしてしまう、
絶妙な読後感でした。
ゾクっとしつつニヤリとしてしまう、
絶妙な読後感でした。
『サラバ!』や『火花』のような
繊細な個人模様を描いたものより、
『ゴールデンスランバー』や
『マスカレードホテル』のような
スリリングで感情が大きく揺れるもの
のほうがお好きな方には、
特におすすめですよ



生活について、政治について、
社会について、幸せについて…。
いろいろ考えさせられる本でしたが、
この本を読んだあとは、
とりあえず…
ソーラーパネルが付いた家と
自給自足できる畑が欲しくなりました

ナンデヤネン

と気になった方は、
ぜひ本書を読んでみてくださいね

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ちなみに。
今日の記事は、
本の内容が「ネタばれ」しすぎないように
あえて抽象的に書いているので、
読書感想文として使ってはダメな文ですよ~



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