以前、物語文が苦手なお子さんは
セリフの話し手が誰だかわかっていないことがある、
という話をしました。
物語読解のコツ~セリフの話し手編~
http://ameblo.jp/wakaba-sakubun/theme-10071379359.html
これ↑がクリアできると今度は
誰が言ったセリフかはわかるけれど、
セリフ以外の文で誰のことだかわからない部分がある
という壁に当たります。
これのやっかいなところは、
生徒さん本人は
「何が分からないのか分からないけど、
なんとなくよくわからない」
と質問をしてくることろです。
そのため大人からみると
(まさか主語が分かってないってことはないだろう)
と考えてしまうので、あれこれ状況や背景を説明してしまうのです。
しかし!!
テスト本番で、単語の意味や時代背景を説明してくれる人が隣にいますか?
もちろん、いません。
教える者の役割は、
生徒を「わかった気にさせる」ことではなく、
自力で内容を理解できるノウハウを身に着けさせることです。
ですから、受験生に対して
問題を解く前に事細かに状況や背景、
ときにはご丁寧に登場人物の気持ちまでを
説明してあげるのは、教える側の自己満足!
私はそう肝に銘じて、夏休み頃からは
ググっと言いたいことを飲み込むようにしています。
(もちろん読解力をつけるには精読も必要なので、
受験の6か月前までは読み方を説明すべきです。)
ですから、お子さんから
「この部分がよくわからない」
と質問を受けたら、こう質問してあげてください。
「この文の述語はどれ?」
「じゃぁ、この文の主語は誰?」
と。
主語が同じ文の中にあればいいのですが、
物語では主語が省略されることが多々あります。
しかし筆者は気分で省略しているわけではなく、
『主語を省略していいルール』に基づいて省略しています。
ですから、このルールさえわかれば
主語を補うのも簡単です。
物語の読解にとても大事な部分なので
つい熱くなって記事が長くなってしまいました。
後編で実際にそのルールをご紹介します。
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