「は」と「が」の使い分け | わかば国語・作文教室

「先週、ぼくが遠足に行きました。

行き先が京都でした。」


気持ちわるい文ですね^^;


助詞の「は」と「が」を入れ替えてみました。

どうしてこんなに気持ちわるい文になるのでしょうか。



まずは一文目を例に考えてみます。


A:先週、ぼくは遠足に行きました。


B:先週、ぼくが遠足に行きました。


AとBの文がそれぞれある質問に対する答えだとします。

どんな質問をされたら、こう答えますか?


「先週、どこへ行ったのですか。」

「先週、ぼく遠足へ行きました。」


「先週、誰が遠足にいったのですか。」

「先週、遠足へ行きました。」



Aの答えの中心=重要な部分は「遠足」です。

Bの答えの中心=重要な部分は「ぼく」です。


つまり、

「は」は後ろに大事なことが書いてあり、

「が」は前に大事なことが書いてあるのです

(聞き手にとって新しい情報が、より大事な部分になります。)


そのため、

ぼくが遠足に行きました。」

と書くと、

「遠足に行ったことは知ってるだろうけど、

(お兄ちゃんじゃなくて)ぼくが行ったんだよ」

という雰囲気になるのです。


いやいや、君の作文なんだから

君のこと書いてるのは知ってるよ、

とツッコミたくなりますね^^


ということで、

「ぼくは遠足に行きました。」

=「ぼくのことを話しているのは知ってるだろうけど、

 (キャンプじゃなくて)遠足に行ったんだよ。」

という文のほうが自然に感じられます。


これを使って2文目がなぜおかしいか考えてみてください。


「行き先が京都でした。」

VS

「行き先は京都でした。」



より重要な、新しい情報は

「行き先」なのか「京都」なのかを考えてみてくださいね。




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