いま勤めている会社は、私含め、社員3名の小さな会社。
社長と、70歳のおじさんと、私。
営業含め、実務をほぼ一人でこなしている社長は、
基本社内にはいない。
70歳のおじさんが、
お留守番と雑務を担当している。
そんな中に入ったのが昨年10月。
週2日の契約社員というかアルバイトというか。。
70おじさんに感謝しつつも、
イマイチ使いこなせない(仕事を振れない)社長は、
私にアレコレ頼むようになった。
2か月くらい前に頼まれたのは、原稿校正の仕事。
社長が得意とする分野の記事を、
某ネット媒体に掲載するためのもの。
「ガーっと走り書きしたものだから、誤字脱字とか、
変なところがあったら直してくれない?」
そう言われて受け取った原稿は、
A4用紙で10枚弱ほどのボリューム。
まぁ、70おじさんには頼めないよな、こんなん。
めんどくせーけど、仕事だし。。。
そう思いつつ引き受け、
サッと読んだけど、
意味不明。
ってか、なんて伝わらない文章。。。
読みにくい。
あるテーマについて、
上司と部下の会話調で概要を説明する感じの書き方。
そのあとに、≪筆者からのアドバイス≫的なものがある。
これが5テーマ。
会話調なので、私の頭の中には、
声低めのA部長と、若い声のB君がいて、
ドラマのワンシーンをイメージするように文章を読んでいく。
例えば、
「おい、B。〇〇の研究結果について知っているか?」
「〇〇の研究結果については知りません」
といった感じ。
ここでは、同じ言葉がすぐ繰り返されることに引っかかる。
「いいえ、知りません」でいいやん。
他には、一つのセリフ(文章)が、5行くらいあるとか。
長いわ!
もう少し要約できるでしょうよ!
などなど。。。
もちろん、私もプロではないので、
あくまでも素人目線の素人校正。
これは赤ペンでは足りんな。
自分で打ち直した方が早いわ。
この校正がNGなら、
編集担当の方から再度ダメ出しがあるだろう。
そう思って、『私ならこう書きます』と
結構書き直した。
もちろん、設定、大筋は原案のまま。
文章を2つに分けたり、
前後を入れ替えたり、
言い換えたり、
要約したり。
この校正作業の最中にも
他の仕事も指示されていたので、
完成までに何だかんだで1か月ほど時間がかかってしまい、
2月中旬に、
「遅くなりましたが、修正しました。
結構変えちゃったんですが、私ならこうするってことで…」
と控えめに提出。
「おぉ~ありがとう!
ついでに、ココもワードに起こしてもらえると助かる!
そしたらそのまま入稿しちゃうからさ!笑」
私がPCで打ち直さず、
紙に赤入れしたアドバイス部分もデータにしてくれという
追加の指示。
この時点で、特に締め切りは言われておらず、
確認しなかった自分も悪いのだけれど…
その宙ぶらりんになっていたはずの原稿が、
今日ネットに掲載された。
社長大喜び![]()
私…不思議。
あれだけ時間をかけて
頑張って校正した原稿なのに、
反映されることなくネットに載っている。
何だったん、この仕事。
「いや~すごいね! こうして形になるなんて!
まぁ…wakabaさんに修正してもらったところは…
あのぉ…その…」
と少し言葉を濁しつつ言いかけたのに、
結局言うのをやめて、
「でも嬉しいな~ちゃんと載ったよ~!!
有名になっちゃったりして…ハハ八ッ!笑」
と喜びまくりの社長。
私の修正原稿は何だったん!?![]()
という気持ちを抑え、
「サイン考えとかなきゃですね~」
なんて思ってもないゴマすって、
まともに見ずにページを消した。
すると社長。
「後でザっと読んでみて、変なところあったら教えてくれない⁉」
と、言ってきた。
いやいやいや!
だーかーらー!
ほとんど変なんだって!!!!!![]()
超変だから超直したんだってば!
直したもの使わずに自分の原稿で入稿しておいて、
また読んで直して~なんて言うかね⁉
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素人の文章を、素人が修正するのって、
結構大変なんス。
やってみて分かったけど。
元原稿が変だから、なおさら大変。
まぁ、こっちはお金もらってやった作業なんで、
損した訳でもなんでもないけど。
何かねぇ。
「あれ、何だったん?」
っていう虚無感だけが残っている今日この頃。。。