私は、両親と2人の妹の5人家族。
特に不自由なく、田舎で育った。
典型的な亭主関白の父は、
「男は外で働いて稼ぐ!女は家を守る!」
そういう考えの人。
1に子供
2に子供
3にも子供
4に仕事
母親(妻)は8とか9番目くらい
かといって、子供に甘い父だったわけではなく、
躾にも厳しく、反抗は許されない。
自分が一家の大黒柱!
父親の言うことが家のルール!
そんな昭和のカタブツ。
怒られた時には、
「誰のおかげで何不自由ない生活ができていると思ってるんだ」
「誰が育ててやっていると思ってるんだ」
と、よく言われた。
「産んでって頼んでないもん!」
「もっと優しい親のところに産まれたかった!」
幼い私も反抗して言い返していたけど、
本心でもあった。
本気で、こんな頭の固い親は嫌だと思ったし、
「親だから」とか、「子供なんだから」と
管理されることが嫌で嫌でたまらなかった。
食べ物も、着るものも、家も、教育も、
割といいものを与えてもらっていたとは思う。
でも、この家に生まれてよかったと思ったことはないし、
そもそも、この世に生まれてよかった~
と
特別思ったこともない。
それは私の心に問題があるのかも…![]()
欲しいものだけ与えてもらっておきながら、
親の愛情(心配とか)は「管理されている」と嫌がることは、
だいぶ勝手かもしれない…
でも、親のその『管理』と『父親がルール』というのが、
本当に息苦しく、嫌で、苦痛で、
この人(父親)とは、人として合わないんだ。
と心底思っていた。
多くの人が、「子供が欲しい」という。
私の旦那もそう。
妊活をしてみて、
妊娠することがどんなに奇跡的なことなのか。
流産してみて、
お腹で赤ちゃんが育つことが、どんなにすごいことなのか。
まさに『体感』した。
でも、妊娠できたとしても、
その子は生まれてきたかったのか、分からない。
産んでくれ~と頼まれて産むわけじゃない。
私のように、
別に生まれてこなくてもよかった。
と思うかもしれない。
頑張って愛情をかけて育てても、
私みたいな親を、子供は求めていないかもしれない。
自分の子供を虐待する親もいる時代。
私はそうならない!愛情を持ち続けられる!
そんな自信ない。
私も親が嫌いになった。
自分の子供にも、嫌われるかもしれない。
子供が欲しくない
と言うより、
子供をもつことが怖い
のだと思う。
とある男性と出会い、
結婚し、
子供が欲しいといわれたときに思い出したのは、
昔、父から言われた
「産んでやった」
「育ててやった」
だった。
別に、それに傷ついたわけじゃない。
「産んでって頼んでないのに」
「渋々育ててるなら産むなよ」
子供心にそう思った自分の気持ちが、
トゲとなってまだ刺さっているんだと思う。
このことを、旦那にも話した。
「自分の子供が、自分みたいになったら嫌だ。
だから産むのが怖い」
旦那の返事はこう。
「俺たちの子は、すべて俺に似ていい子に決まっている。
そして俺はいい親になれる自信がある。
だから、安心して産んでくれ。産んでくれれば俺が育てる」
どこからその自信が来るのか不思議。。
でもその言葉が、今の私の支え。笑
もし子供ができたら、旦那に似ますように。。。