先日、大きな会場で講演をさせていただきました。
対象者は市内の事業所で安全衛生を担当している方々。約150名。
講演をするようになって3年。
今回は初めて緊張しませんでした。
もともと、私に講演を勧めてくれたのは、亡くなった心友です。
「その声、そのビジュアル、その知識、その経験をもっているのに、講演しないなんてあり得ない!」
「先生が講演するのは使命ですよ」
「使命だから、どんどん講演の仕事が入りますからね、楽しみにしててくださいね」
人前に出るのが怖い私に、心友は笑顔でそう言い続けてくれました。
私は、緊張せずに話せるようになりたい、と心から思いました。
5年前、勤務する病院祭りの日
小さな会議室に、地域の人、患者さん合わせて18名の前で震えながらストレスケアの話をしました。
頭は真っ白。汗びっしょり。終わったあとはぐったり。
そんな私をニコニコしながら見守ってくれた心友。
彼女はこう言ってくれました。
「講演デビュー、おめでとうございます。これから◯◯先生の話で救われる人がたくさん出てくると思います。ずっと応援してます!」
その2年後に産業医になりました。
講演の仕事が入るたびに、彼女は自分のことのように喜んでくれました。
一度、彼女に私のオンライン講演を聴いてもらったことがありました。
抗がん剤治療で体調が悪かった彼女は、耳だけで聴いていたようで私の声を褒めてくれました。
「◯◯先生の声は、どんなに具合が悪くても体に心地よく入ってくる声です。声を聴いているだけで元気になりました」と。
今、彼女の姿は見えないけど、どこで講演しても彼女が聴いていてくれる。そして喜んでくれている。そう思うと心強いです。
そして私は彼女に話しかけるのです。
Kさん、私はちゃんとやれただろうか。
やるべきこと果たすべきことを全うできましたか?煉獄杏寿郎
怖いことに向かうときは、それをすることによって喜んでくれる大切な存在を意識すると落ち着くようです。
私は彼女の存在を感じながら、緊張を克服したような気がしています。
彼女のことだから、どんどん講演の仕事を天から依頼してくるような気がする今日この頃(笑)
次も新しいテーマでの講演と
初めての中学校講演(母校)も控えています。
これも彼女からの講演依頼かな。
△△△△△
私が彼女にプレゼントした鉄瓶は
私の元に戻ってきました🍀