黒川伊保子さんが好き。


黒川さんだけでなく

珠玉のことばを紡ぎ出す

作家さんや詩人に出会うと

胸がドキドキします。


私自身は気持ちをことばに表現しきれなくて

でも、なんとか表現したくて

訓練も兼ねてブログを書いているわけで


珠玉のことばを紡ぎ出す人には

いつも憧れています。


黒川さんはことばのプロ。

ことばの感性の研究者です。

だからこそ、ことばの力が半端ない人に

心をもっていかれるのだそうです。


それをこう表現していました。

「こんな凄いことばをもらったら、駆け落ちしちゃうかもしれない」と。


お気持ち、凄くわかります😆


※※※


そんな黒川さんのエッセイのなかに

こんなお話がありました。


黒川さんが子どもの頃

母親に読んでもらった絵本があります。

ことばをしゃべると口元から宝石がこぼれ落ちる娘と、口元から瓦礫や蛇が出てくる娘の話。


黒川さんは同じ日に宝石のようなことばと

瓦礫のようなことばに出逢い

絵本のことを思い出したのでした。


黒川さんの言う瓦礫のようなことば、とは…


講演を聴いた方からの質問メールでした。

私からすれば瓦礫とは思えない質問。

ともすれば、自分が書きそうなメール😅


黒川さんがその質問を

宝石になるように書き換えていました。


それが本当に素敵でため息しか出ない💓


そのことばを読んだあとでは

最初の質問メールは瓦礫だというのが

わかりました。


黒川さん曰く


話しことばの「枕」の部分、気をつけたほうがいいと思う。同じ事象も宝石になりうるし、瓦礫にもなる。主たる部分じゃないだけに、その人の感性が表出しやすいのである。

「枕」はいっそ相手へのプレゼントだと思って、ことばを紡いでみらたらどうかしら。



「枕」ハ プレゼント

「口元から宝石がこぼれ落ちる人」ニ

ワタシ ハ ナリタイ


△△△△△

梅雨の時期は気分が落ち気味になりますが

このことばに救われます。


「長雨は有り難い。

これだけの雨が1日で降ったら

大変な災害になってしまうから

天は少しずつ降らせてくれているんだね」


災害が起きませんように✨