11月17日は私の誕生日なのですが
母方の祖父の命日でもあります。


私が生まれた日は初雪が大雪になった日で、産院で私を産んだ母のもとに、誰もお見舞いに駆けつけてくれなかったそうです。

歴史ある家に嫁いだ母は男児を期待されていたらしく、「姉に続き、また女の子だから誰も来てくれないのかな」と悲しくなったそうです。

一方、産院から電話を受け取った父は、大雪のなか車を出せずに困っていました。大通りに出るまでの小道をみんなで汗だくになって除雪していました。でも、肝心の大通りの除雪が遅れていました。
私が生まれたのが朝5時だったから😂

午前10時頃になり汗だくで産院に現れた父から、すぐに来られなかった事情を聞いて、安心したという母。と同時に、自分の父の命日に生まれた子だから、この子は何があっても大丈夫!と思ったそうです。

以来、私にとって大切な日に初雪が降ることが多かったのです。
私が医学部を受験する日も初雪が降っていて、私も母も「あ、大丈夫だ」と思ったのでした。

心理学を学んでいると、この「根拠のない自信」はとてもとても大切なのです。

そして、祖父の軍歴証明書を取り寄せ、その軌跡を確認した今のわたしにとって「根拠のない自信」は「根拠のある自信」にもなりました。
祖父がエライ人だった、という意味ではありません。
祖父があの時代を生き抜いて帰国してくれたから、私の母が生まれたのです。
そして母が生まれてから祖父は力尽きています。

命のバトンを受け取った私は、たぶん祖父の志も受け継いでいて、祖父のできなかったことを今させてもらっているのです🍀
祖父の全力応援を受けながら。

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僕が生きている今日は
誰かが生きたかった明日かもしれない