二条院讃岐 秋の夜は | わたる風よりにほふマルボロ

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正治の百首の歌奉りける中に

 

秋の夜は尋ぬる宿に人もなしたれも月にやあくがれぬらん

 

二条院讃岐

玉葉和歌集秋下670

 


【口語訳】

 

秋の夜は、

宿を求めて訪ねる家々に人もない。

誰も彼も月に心奪われ

出歩いているのだろうか。


(訳:梶間和歌)

 

 

【本歌、参考歌、本説、語釈】

 

あくがれぬらん:彷徨っているのだろうか。

 

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