(回想シーン)




 少年は三年前、ある少女と出会いました。

父親がハンカチを落としたのを、その少女が

知らせてくれたことがきっかけです。



 そう。その時の少女こそが、ちま子だったのです。



 少年はちま子のあまりにも優しい微笑みに

一目惚れしてしまいました。



 しかし、少年はちま子の名前しか知りません。

なんとかちま子のことが知りたいと思った少年は

ちま子の情報を半年かけて集めた所。



 ちま子には叶えたい夢があるのだと知り

少年は二年と残り半年の月日をかけて

夢を叶えられる言い伝えのある地を、探し集めたのです。




(回想シーン了)







あの頃きみが出来ると思ったこと

今のきみが出来ないなんてことは

ないから!



だってきみはあの頃のきみじゃ

ないでしょう



あの頃よりきみはとても成長した

そのきみが出来ると思ったのなら

うじうじしないで立ち向かえ!






 そんな少年に振り回される日々が続き、ちま子にまた

ある噂が流れてきたのです。



 それは、とある池で願いごとをすると

その願いが叶う。と言うものでした。



 ちま子は早速、その池へと出掛けてみることにしました。



 ちま子がその池へ着いた頃には

先客が一人いました。



 その先客とは、少年のことです。



 少年はちま子を見つけると

痺れを切らしたように言いました。



「どうして、僕の話を信じるのさ!!」



 ちま子は少年の問いに、微笑んで答えます。




吹き抜けsmile-叶う




「それなら、その地を訪れずにはいられないもの」



 ちま子の言葉に、少年はひどく

心を痛めました。




                           次回に続きます。