思い出を忘れてしまっても
それは消えた訳じゃないよ
ちゃんとあなたの心に記憶
として残されていくのです
だから悲しんだりしないで
例え忘れてしまっても私が
あなたとの思い出を大事に
大事に残しておくからね。
「こ、この池は。泳いで渡って、奥にある木の所まで
行かなきゃならないんだ」
少年は矢継ぎ早に続けました。
「だからちま子一人じゃ無理なんだ。
仕方ないから僕が手伝ってやる」
少年の言葉に最初、目をぱちくりさせていたちま子でしたが。
とびきりの笑顔を少年に向けると、「ありがとうございます」と
頭を下げた。
こうして少年の協力があり、ちま子は無事
木の所まで辿り着くことが出来ました。
ちま子は早速、願いごとを言ったのです。
「木の神様。どうかお願いです。
村のみんながこれからも
明るく笑顔で暮らせますように」
その願いを聞いていた少年は驚きました。
村人たちが言っていた願いごとと違っていたからです。
けれど、少年はその願いがとても
少女らしいとも思いました。
そうして少年は、心の中で木の神様に
「ちま子が無事、僕らと同じように
成長できますように」と
願いごとをしたのでした。
めでたし、めでたし。
HappyDay
