最期の祈りを、神から人へ。
教えも終わりに近付きぬ。
なれど終わらぬ、人への思い。
深き慈愛と、人への願い。
いよいよ終わりと、最期と伝え、終わらんとして、終わり得ぬ。
神にも迷いの、苦しみの、切なる思いの、あるを知れ。
辛き選択。
厳しくあれと、思いてなせぬ、親心。
子を突き放し、残る者のみ、救うと言いつつ、また湧き上がる、不安懊悩(おうのう)、惑乱混迷。
まだ決めかねる、最期の時を。
残さぬ魂と救う魂。
後(のち)の世にても、もう一度、残して試すは、適わざるや。
今一時(いっとき)の苦しさを、辛さを量りて、神を助けよ。
神の脆(もろ)さを、支えよ、人よ。
神の強さを保たんために、人の真の報恩捧げよ。
今の神には人の真が、真の祈りが、何より尊し。
神の心を忘れず思い、胸にて育め、神への思いを。
片時(かたとき)たりとも人を忘れぬ、厚き慈愛に比ぶれば、人は尽くせぬ、感謝報恩。
さにて終わる。
~神から人へ〈下〉:今日の話題社:新版 (2003/09)ひふみ ともこ より~
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