日本人に多い胃ガン……その根本原因は? | 橋本三奈子のSalt Revolution(わじまの塩に魅せられて)

日本人に多い胃ガン……その根本原因は?

昨日のブログ で、イヌの餌にグルタミン酸を含むうま味物質を添加すると胃液分泌が促される、という研究成果があるということをご紹介しました。


胃液分泌が促されれるというのは、胃酸過多になりやすい、ということです。胃酸過多になると、胸焼けや胃もたれ、胃痛を引き起こします。


そうなると、胃液の分泌を抑える胃薬を飲むことになります。胃液の分泌を抑えるのは、「H2ブロッカー」配合のもの。代表的な胃薬は、「ガスター10」です。


胃腸内視鏡外科医の新谷弘美先生の著書に、ミリオンセラーになった「病気にならない生き方」があります。


塩売り主婦 奮闘記-病気にならない生き方


アメリカ人と日本人の胃を両方見ている先生が、この中に以下のように書かれています。


----

胃ガン発生率は日本人の方が十倍も多い。


日本人の多くが、胃粘膜の状態がそれほど悪くないのに、胃痛や胃もたれなどの症状を感じやすい。


胃酸を抑える薬をすぐに服用するということが、日本人の胃を悪化させるのにさらに拍車をかけているのです。


最近日本で人気の高い「H2ブロッカー」や「プロトンポンプ阻害剤」配合の胃薬などは、胃酸の分泌を抑える働きが高いことを売りにしていますが、胃酸を薬で抑えてしまうと、胃粘膜は委縮してしまいます。胃粘膜の委縮が進むと胃ガンへ発展していくことは、すでにお話しした通りです。

------


これらの内容をつなぐと、

グルタミン酸ナトリウムなどのうま味調味料を使う⇒胃液が多く出る⇒胃液の分泌を抑える胃薬を飲む⇒胃粘膜が委縮する⇒胃ガンになる

という図式が書けますね。


うま味調味料を使うのはなぜでしょうか?使わないと、うま味が出なくて美味しくないからですね。その原因は?


うま味の素・グルタミン酸はアミノ酸の一種です。アミノ酸は、本来、たんぱく質が分解されることによって生まれます。塩化ナトリウムだけの塩では、たんぱく質が、グルタミン酸をはじめとするアミノ酸に分解されないのです。


そして、なぜ、日本人に胃癌が多いのでしょうか?なぜ、日本人に胃痛や胃もたれの方が多いのでしょうか?


つまり、こんな図式になってしまいます。


日本特有の塩化ナトリウムだけの精製塩を使う⇒うま味が出ない⇒グルタミン酸ナトリウムなどのうま味調味料を使う⇒胃液が多く出る⇒胃液の分泌を抑える胃薬を飲む⇒胃粘膜が委縮する⇒胃ガンになる


マグネシウムを含む塩を使えば、肉や魚や豆などのたんぱく質が分解されて、自然のグルタミン酸=うま味が生まれます。


塩は塩味をつけるものだけではありません。


胸やけ、胃もたれ、胃痛、胃かいよう、胃ガン・・・、どうか、薬に頼らず、食べ物で直してください。根本原因の塩を変えてください。どうぞ、ナトリウムとマグネシウムの割合が人間の血液と同じ「わじまの海塩」を。