以前
ひすいこたろうさんが講演で
最後に読んでくれた詩の一部を
しおりに描きました
〈表面〉
《85才のおばあちゃんの詩》
ひすいさんの優しい声で
この詩を聞いたとき、
肩の力が抜け涙がこみ上げてきました
とても素敵な詩です。。。
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『もしも人生をやりなおせるなら』
もしも人生をやりなおせるなら、こんどはもっとたくさん失敗したい。
よけいなチカラをぬいて、いつもリラックスして暮らす。
そして、おかしなことをたくさんする。
もうなんでも深刻にうけとめることはやめる。
チャンスがあればなんどでも挑戦する。
もっとどんどん旅に出て、もっとたくさん山に登り、もっといろんな川で泳ぎたい。
すきなだけアイスクリームを食べ、むりして豆ばかり食べるのはよそう。
きっといまよりも問題は増えるかもしれない。
でも、頭の中だけの心配事は減るだろう。
ごらんのとおりわたしは、ごくふつうの人間です。
いつだって、どんなときでも、コツコツまじめに生きてきました。
ああ、そんなわたしの人生にも、生きるよろこびを感じた瞬間がいくどかありました。
もしも人生をやりなおせるなら、あんなひとときがたくさんほしい。
本当にそれだけで、あとはなにもいらない。
ただ長生きするために今日を過ごすのではなく、一瞬一瞬を大切に生きる。
体温計や湯たんぽ、レインコートやパラシュートがなければどこにも出かけられない―――わたしはそんな用心深いタイプのひとりでした。
もう一度人生があるとしたら、こんどはもっと身軽に旅に出よう。
もしも人生をやりなおせるなら、春から秋の終わりまで、ずっと裸足のままで暮らす。
もっとたくさんダンスを踊る。
もっとたくさんメリーゴーランドに乗る。
そして、もっとたくさん―――――ヒナギクをつむ。
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〈裏面〉