◆今回予告
ミッドナイトロード。
その道路(みち)は夜の帳が下りて初めて真の姿を現す。
ニューロな超電磁モーター、CDな内燃機関(エンジン)、様々なマシンが駆け巡るカゼ達の庭。
そんなハイウェイに奇妙な噂が流れ始める。
「深夜、誰も乗っていない黒いバイクが凄まじい速度とテクニックで駆け抜けていく」
「そのライディングには誰も追いつけない」
「そいつに抜かれた奴は、死ぬ」
N◎VAスポの三面記事にも書かれないような噂話だと思っていた。
実際に相棒(バディ)を失うまでは。
時を同じくして、三つの運命が動き出す。
一人は依頼を受けたフェイト。
帰ってこない夫を見つけて欲しいという、それはありふれた人探しになるはずだった。
一人は命令を受けたクグツ。
他社の妨害工作を行えという、それはありふれた仕事になるはずだった。
一人は企業に招かれたトーキー。
革新的な新製品の発表会という、それはありふれたネタになるはずだった。
トーキョーN◎VA THE AXLERATION
『Excess speed』
加速(アクセラレイト)していく運命が、車輪のように回りだす。
◆キャスト紹介
かくて運命の扉は開かれた。
今回のアクトに臨むキャストは以下の四人だ。
『カゼ』:走り屋であり運び屋。マナカという相棒がいる。
『フェイト』:ストリートで探偵を営む。
『クグツ』:千早重工後方処理課に所属する。
『トーキー』:マリオネット99と契約しているトーキー。
ではそれぞれの自己紹介を聞いていこう。
●ハヤト
俺の名前はハヤト。
名字? そんなのないさ。ストリートの住人なんてそんなもんだろ、親もいないし。
家にも、何にも縛られずにこの街で自由気ままに毎日生きてる。風みたいに。
俺には銃がある。そして何よりも大切な愛車(コイツ)がある。
カゼにとって、それ以上他に何が要る?
ハヤト:ライフパスは出自が「天才」で経験が「戦場帰り」。スタイルにハイランダーが入っているだろ? 俺は軌道で作られたんだ。戦闘兵器として。人間と同じで、戦う度に成長していく。そのために実際に戦場に行かされたんだ。……ハヤトという名前は大災厄前のカートゥーンから取ったんだ。戦うための人造人間。バイクに乗ってるし!
一同:(笑)
東:一文字的な(笑)。
ハヤト:おう! あんな風になれたらイイな。で、N◎VAに来たのはだいたい3年くらい前。俺を作った奴等……詳しくは分からねーんだけど、たぶんフェスラー家って奴等なのかなぁ、そこから逃げてN◎VAにやってきた。それ以来、この“災厄の都”で自由気ままに暮らしてる。まぁやれることは悪い事ばっかで、殺しもやったりするけれど……、ここには今まで感じたことのない自由がある。それをめいっぱい満喫してる。
RL:なるほど。
ハヤト:そんな中で知り合ったのがマナカだ。相棒としてすごく信用してる。一緒に走って、ムチャやって。前にすげぇ古いムービー……『ボニー&クライド』ってやつだったけど、それ観た時「俺達コレみたいだね」って笑ったよ。
RL:そんなあなたに渡すハンドアウトはこちらになります。
推奨スタイル:カゼ
シナリオコネ:マナカ 推奨スート:クラブ(感情)
マナカは君の相棒と呼んで差支えない女だ。
走りのテクニックも気立ても、そして見た目も申し分ない。こいつとならどこまでも行けると思わせてくれる女だ。
そんな彼女がある夜君にコールをかけてきて、興奮ぎみにまくしたてた。
「ストリートで噂の、黒い無人バイクに抜かれた! 今その時の画像を――」
通信はそこで途切れ、そして翌日、君はマナカが事故で死んだと聞かされる。
――あの噂は、真実だったのだろうか。
PS『マナカの死の真相を探る』
RL:胸が痛みます。
大西:どの口が言いますか。
●“鈍”ランドウ
“鈍”ってハンドルの由来だって?
いいさ、別に隠す話でもない。
この俺、ランドウはその昔“ナイフエッジ”って呼ばれてた。
ストリートキッズどもにその名を出せば誰もが震え上がる、触れれば切れるナイフの刃ってわけだ。
そんなある日ちょっとしたことで一人のジィさんに絡んだところ、見事に返り討ちにあってね。
それが、今の俺のお師匠さんだ。
言われたよ。老いぼれ一人倒せないんじゃあナイフなんて名乗ってる価値はないってね。だから俺は“鈍”ってわけだ。
ま、社会勉強と習った技の実践場所も兼ねて今はこうして私立探偵事務所なんてやってる。正直儲かるわけじゃないけど、これも修行の一環だな。
それじゃあ依頼を聞こうか、お客さん?
ランドウ:“鈍”ランドウ。 年齢は21歳、男性。スタイルはフェイト、カタナ、チャクラでフェイトがペルソナ。キーはチャクラだ。出自は「孤独」。ストリートで一人で育ってきた。
RL:経験に「プロフェッショナル」が入っていますが?
ランドウ:専門職に負けないくらい色々荒っぽいことをこなしていってストリートキッズの中ではそれなりに名が売れてたんだ。で、そんな中で、師匠にノされて。一度叩きのめされて改心したってわけじゃなく、むしろあのジジィ次こそブッ殺すと挑み続けるうちに……なんか弟子まがいの感じになってしまった。ちなみに、利き腕は最初に挑んだ時に折られて使い物にならなくなった。
ハヤト:おぅっふ。
RL:師匠容赦ないですね!?
ランドウ:容赦ないんだ。なんで〈ベーシックフレーム〉付けてる。義手だな。で、探偵業を営む傍ら、何か荒事があれば師匠譲りの拳法の実践だ。ただなるべく殺すなって教えを受けているので極力殺さない。なので〈点穴〉使ってなるべく気絶させる方向で戦う……けど、まあ、まだ未熟者なんでね。キャラクター的にも成長点が0点なんでね。たまーに殺したりもするけど、そこはご愛嬌というかなんというか。
RL:それは師匠も善い人なんじゃなくてただ単に「殺すと後がめんどくさい」程度で言ってるだけですよね。いきなりケンカ吹っかけてきた子供の腕折って使用不能にするような人ですよ?
ランドウ:シグルイとかに出てきそうな感じの人だ。
RL:うわーこえー。
ハヤト:(しわがれた声で)殺意は善し……、だが技量(うで)が甘い……!
大西:笑うという行為は本来攻撃的なものであり……(一同笑)。
RL:やめ。シグルイ時空やめ。
ランドウ:まあでもそんな感じ。だから戦い方としては銃夢とか波紋とか、あんな感じだなっていう。ああ、キャラ的にはジョセフとかシーザーみたいな感じでできたらいいな。
大西:冷酷! 残忍!
一同:シィザァアアアアアアアアアアアアアアァ!!
ランドウ:続けていいか? あとちゃんとNIK鑑札は持ってるんで一応れっきとした探偵ではあるよ。
RL:そんな探偵には以下のような依頼を受けていただきます。
推奨スタイル:フェイト
シナリオコネ:此途 歩美(ひと あゆみ) 推奨スート:ダイヤ(外界)
此途 歩美と名乗ったその依頼人は、見るからに金を持っていなさそうだった。
身重の体で君の事務所を訪れた彼女の依頼は
「消えた夫を探して欲しい」
おおかた底辺暮らしにさらにコブが付くのを嫌がって姿を消したか何かだろう。
げんなりとした気分になる。
しかし、零細事務所に依頼を選り好みできる余裕などあるわけがなかった。
PS『歩美の夫を見つけ出す』
RL:事務所の名前とかありますか? 「ランドウ事務所」でいいのかな?
ランドウ:ああ、特にこだわりはないんでそれで。「ナマクラ探偵事務所」だとさすがになんかアレだろうし(笑)。
RL:それはそれでニューロかと思いますが。了解しました、ありがとうございます。
RL:しかし皆様自主的にかっこいいモノローグを付けてくださるのでリプレイに起こすことがあれば筆者が大変楽です。ありがたいことです。
ランドウ:いやぁ、N◎VAはやっぱりこうしないとかなぁって。
大西:ハードルが上がった!?
東:私はやらないからね。
●大西 幸太郎
私の名は大西 幸太郎。ただのクグツだ。
このN◎VAの比較的安全なところで比較的裕福な両親から生まれた。ごく普通の私立小学校を出、私立中学を出、高校大学とそれなりにいいところに通わせてもらったよ、うん。人並みに反抗期というのもあったがそれも今ではいい経験だと思っている。
そして就職したのが、――ココだ。
こんな大企業に就職できて将来は安泰だと思った。
大学時代から付き合っていた彼女とも結婚した。子供も生まれた。
ただ最近悩み事がいくつもある。
――新しくできた上司は、年下だ。
子供が生まれてもうすぐ幼稚園に入る。妻がお受験お受験とうるさくなった。
私立学校ってのはお金がかかるもんなんだなぁ。いやぁ、今になってみればうちの両親がどれだけ苦労したかが良く分かるよ。
というわけで今日は早く帰って特売に行かなきゃいけないんだ。すまないね、君の話はなかなか聞いていられない。
――それじゃあ、さようなら。
一同:おおおおおおおおおお(拍手)!!
大西:大西 幸太郎。スタイルはペルソナカゲ、キークグツ、シャドウタタラです。
RL:ふむふむ。
大西:千早重工後方処理課に所属するウェットワーカーです。本当にごく普通の人生を歩んできたのでなんとも言えないんですけれども……なんとも言えないんですけど。
ハヤト:嘘をつけ(笑)。
大西:たぶん家族や友人も私の仕事を良く分かってないんでしょうね。家に帰って食卓で「いやぁ新しい上司が来ちゃってさぁ。年下なんだ。女の子なんだ。最近はすごいねー」って言って、妻が笑顔でそれに相づちを打ってくれるような。そういう家庭を営んでいます。能力としては、意外と戦闘系です。
RL:武器なんでしたっけ?
大西:ワイヤーですね。
RL:はいはい。……っていうか、ペルソナカゲ!?
大西:そうですよ。ペルソナクグツではないでしょうこんなことやってると。
ハヤト:いやー、俺は逆にペルソナクグツでシャドウがカゲって言われた方が殺しの才能があった、みたいな感じですげー納得できるんだけど。
大西:ごく普通の中流家庭で生まれてプロフェッショナルとなり契約で動いている人生ですからね。……才能、あったのかなぁ? まぁ、千早アーコロジーで生まれ千早の下で育って、そのまま就職して。お前ここ配属ね、と言われ行ってみたら「……後方処理課? 失礼しまーす」と。
一同:(笑)
RL:早川美沙が課長だった頃に入り最近になって上司が代替わりしたような感じでしょうか。
大西:そうですね。年齢32歳、勤続10年になります。……上司が変わった。前は年上の女性。今度は年下の女性。……この会社は女の人が強いんだなぁ(一同笑)。
RL:大丈夫です、御社の社長は強い男性ですから。では強い年下の女性からこのような辞令を受けてください。
推奨スタイル:クグツ
シナリオコネ:小上 紫乃 推奨スート:ダイヤ(外界)
小上 紫乃。君が所属する千早重工後方処理課第三班をを総べる才媛は、ある日君を呼び出して告げた。
「消していただきたい火種があります」
そう言う彼女のデスクでは、DAKがテラウェアが開発中のヴィークル制御用バディが如何に素晴らしいものかをまくし立てている。
地平線の彼方まであなたを連れて行くバディ、その名も“ホライゾン”! と。
テラウェアの成功は千早の不利益である。という事はつまり、そういう事だ。
君は必要な情報と社内的な辞令を受け取ると、“いつものお仕事(ビズ)”に取り掛かった。
PS『“ホライゾン”開発を妨害する』
RL:ちなみにハンドルなどはナシで?
大西:ハンドルなんてサラリーマンにはないと思うんだ。そんなの名乗るような恥ずかしいことはしないと思うんだ。呼ばれる時は普通に「大西くん」「あ、はーい」と。
ハヤト:うわぁ機密性が欠片も存在しない。
RL:いや分からないですよ。そもそも大西 幸太郎が本名かどうかすら分からないですよ。
大西:はい。だって、ねぇ。……いままでの話は全部《完全偽装》かもしれませんし(一同爆笑)。
ハヤト:やりかねない! お前ならやりかねない!
RL:RL自身その可能性は考慮していませんでした。お手柔らかに。では次に参りましょう。
●東雲 東
私の名前は東雲 東――
東:(突如手刀を振り下し)バーン!
一同:(爆笑)
東:はい。東雲 東、27歳女性でございます。身長148cm、体重は教えません。黒髪で肌の色はすごい白いです。で、すごい美人です。黒髪でポニーテールなんですが結び目から一度上に上がって下に伸び踵まで届くくらい。
RL:すごい。
東:で、振り向くと綺麗にこう、サラッと。サラァっと。
大西:初音ミクみたいな……(一同笑)。
東:マリオネットチャンネルの……形式的には、チャンネル99ディレクター結城あやの部下ですね。部下っていうか元アイドルで、ディレクターでもあります。
RL:となると部下というよりはあやの同僚?
東:いや、同僚ではないです。……昔同じ事務所にいたのでその縁で、という感じ。年齢がだいぶ違うから。
ハヤト:アイドル時代に可愛がってくれた先輩か
大西:“かわいがり”ですね。
RL:ヤメロ。
大西:油断して靴が履けない世界。
東:痛っ、画鋲が……!
ランドウ:CDだなぁ。
東:さておき、この子自身はストリートの出身で両親がいません。ただまあ色々勉強ができたこともあって実は大学出ています。で、大学時代にノイエ正岡と同じ制御用バディの研究をしていました。今回の報道もその縁で呼ばれた、というような。
RL:なるほど。
東:……そうやってタタラ分を補完しておかないと私のどこにもタタラ分がなくなっちゃう。
大西:あ、しまった。私のプロフィールにもタタラ分がないぞ。……よし、きっと理系大学を出たんだ。
東:で、使うスート的には〈感情〉です。そして〈盾の乙女〉を3レベルで取得し〈理性〉〈感情〉〈生命〉に振っているんですが。が。RL、すいません。〈感情〉を〈外界〉にしてもいいでしょうか。
RL:かまいません。ではハンドアウトをどうぞ。
推奨スタイル:トーキー
シナリオコネ:ノイエ正岡 推奨スート:スペード(理性)
ノイエ正岡。話題のテラウェア製ヴィークル制御用バディ“ホライゾン”の開発責任者だ。
マリオネットの看板を掲げた君を彼は笑顔で迎え入れ、試作型“ホライゾン”を搭載したヴィークルに試乗させてくれる。
「今までのバディとは別次元の性能を是非ご体験ください」
そんな正岡の言葉と笑顔が、なぜか君のトーキーとしての勘に引っかかった。
その小さな違和感は、“ホライゾン”制御のヴィークルの上でさらに深まる。
――こいつは本当にただのバディなのか? と。
PS『違和感の正体を突き止める』
RL:この四人でアクトを進めていきたいと思います。それではもう一度今回予告を読み上げてからオープニングに入りましょう。