僕が君に初めて出会ったのは、君が8歳か9歳の頃だった。
それから30数年。いつでも、君は僕らの後ろについて来た。
夏休みの自由研究に上野の博物館に連れて行ってあげたり、
代々木体育館で行われた恐竜イベントにも付き添ったり、
僕らがスキー旅行に行く時には、大体、ついて来てたよね。
お姉ちゃんと二人っきりの時にでも、僕が友だちと行く時も、
良子ママとも行ったね。今でも、朝起きたら、ママと二人で
仲良くお味噌汁を飲んでいた微笑ましい光景を覚えている。
僕が参加していた創作絵本展のグループに参加した時には、
打合せのために、二人だけで出かけたこともあったね。
皆さんに「妹です!」と挨拶してくれて嬉しかったことも
覚えているよ。
高校の打上げに参加して、終バスを逃し、帰れなくなった君を
車で送ったことも覚えている。
あれは、最初から僕に送ってもらえばいいとの確信犯だったね。
もちろん、お姉さんのために泣いてくれたことも覚えてる。
僕のイニシャルが刻まれたオイルライターを修学旅行か遠足の
お土産に買ってきてくれた時は、感激した。
3人で撮った「プリクラ」と一緒に大事にしているよ。
可愛いお目目がくりくりのおチビちゃんだった君が、
カッコいいジャニーズ顔負けのボーイッシュな少女になり、
スピードやMAXをカラオケで歌うように成長しても、
イケメンさに益々磨きがかかって、野球のメンバーからも
「男なら泣くな。」と、からかわれたりもしてたね。
短かった髪を伸ばし始めて、自分好みの洋服を買いに行って、
夜遊びも覚えはじめ、色気づいて来た時もお姉ちゃんとずっと
見守って来た。ハラハラした時もある。
お姉ちゃんのことが大好きなあまり、僕を邪魔扱いする時期も
少しのあったりしたけど、僕が病気になってからは、いつも
心配してくれて、ありがとう。
数年前からは頼りになる存在に変わった君に感謝している。
美佐ちゃん。もう大人だから美佐さんと言うべきかな。
いや、僕にとってはいつまでも可愛い妹だから美佐ちゃんだね。
この日記は読まないと思うけど、今日は君の生まれた日だから
一応、兄らしくメッセージを残しておくよ。
美佐ちゃん、お誕生日おめでとう!これからもよろしくね♪
※家の片付けの時に出てきた30年以上前のランドセルを
ミニランドセルに作り直してもらえて良かったね。