母は、最初に8年前に認知症を疑って診察を受けた時には、

アルツハイマー型認知症の診断を受けたそうです。

 

その後、2年前の春、上の弟の家から下の弟の所に移るに際して

新しいクリニックで診察・検査を受けた後に、

義妹はアルツハイマー型ではなくレビー小体型認知症だった、と言っていました。

 

しかし今年5月に二年前と同じクリニックで書いて貰った診断書には、

前頭側頭葉型認知症、と書かれていました。

 

これ、近く義妹にも確認しようと思ってますが、

診断書に書かれているという事は

前頭側頭葉型認知症なんだろうと思います。

 

前頭側頭葉型認知症というのは、難病指定になっているそうです。

前頭葉の萎縮が進んでいるそうです。

 

 

そして、二年前の春の診断書から、

「性格障害 CTで前頭葉委縮」と書かれていたそうです。

私は見ていないんですが。

「性格障害」と書いてあることについて3ヶ月くらい前に二年前に同行した

下の弟にメールで訪ねてみたら、

 

【性格障害 は 発達障害のこと。発達障害によくみられる前頭葉委縮が

 みられますね、という所見でした。】

      ↓

と返信が来たのですが、ちょっと意味が分からなくて、

このところ調べていました。

「性格障害 は 発達障害のこと。」の部分が分りません。

もう一度、他に先生が言っていたことは無かったか聞きなおそうと思うんですが、

「性格障害」と「発達障害」は別の状態ですよね。

弟は理解して書いたのだろうか。

 

調べたところ、生まれつきの脳の機能の偏りである発達障害があると生きづらいのですが、

知能が低くなければ学校生活なども支障なく過ごせてしまうこともあり、

(その場合の発達障害は、軽いのでしょうが。)

異常が見落とされることがある(その前に現在79才の母が若いころにはもちろん

発達障害という概念自体がなかったのではと思いますが)、

子供時代や十代に診断を受けないまま過ごすと、

その生き辛さから、二次障害としてパーソナリティ障害(性格障害)を

引き起こすことがある、という事らしいです。

 

同様の状態をさしているのだと思いますが、

(まだ私は詳しくないので、細かくは違うのかな)

「重ね着症候群」という言葉で説明しているクリニックのサイトもありました。

 

二年前のその診断の後、

同じく同行した義妹から、

「前頭葉の萎縮があると言われた、

(認知症を発症するよりも)もっと若いころから異常があったようだ。」

との話を聞いていました。

 

母について、私が子供のころから私は性格的なおかしさを感じていました。

そして兄弟の中では、その母の異常さからひどい目に合うのは、私だけでした。

弟たちにはほぼ被害は行きません。

 

私に対する母の仕打ちは本当に酷くて、深い傷を負い、それは今でも癒されていません。

その話を聞いて以来、凄く複雑な気持ちでいます。

凄く簡単に言うなら、母はその様にして生きるしかなかったという面も

あったのかと思う気持ちも出てきましたが、

数十年に及ぶ私に対してのひどい仕打ちと被害が事実としてあった訳で、

だからと言って簡単に許せるようなものではありません。

しかし、やはり実の親です。

現在の母が、苦痛なく、穏やかに過ごせるように、とは思っています。

グループホームの職員の皆さんのおかげで、そのように過ごせているようです。

 

 

1999年の年末に、フランス人の精神科医

マリー・フランス・イルゴイエンヌ氏の

「モラルハラスメントーー人を傷つけずにはいられないーー」の翻訳版が

出版されています。

その第一刷を私は買って読んだので、1999年か2000年、

発売間もなく買っています。

それを読んで、私は母はここに書かれている通りだ、

と思いました。

この本は、この分りにくい精神的暴力について

初めて分かりやすく書かれた本です。

彼女が「モラルハラスメント」という言葉、概念の提唱者です。

 

近年の研究で、モラルハラスメントをする人の多くに前頭葉の異常がある、

ということが分ってきた、という記事を読んだことがあります。

他にサイコパスにも、前頭葉の異常が見られるとか。

 

 

認知症がひどくなって何もわからなくなって以来、他の人をいじめたり

ひどい仕打ちをするという事もなくなっていると思うので

(それだけの頭がもうありません)

もしかしたら母は、人生の中で今一番穏やかに

過ごせているのかもしれません。

 

 

母の晩年になり認知症が出て、

医療の方面から、母の脳の状態の異常が明らかになりました。

子供時代に被害をあまり受けていない弟二人は

余りこの診断の部分について関心が深くなさそうですが、

(母は凄く兄弟を差別していました。

しかし例えば母と同居していた上の弟は、お嫁さんと母がいつもバトルしていて

(実の娘も可愛がらないのに、お嫁さんとうまく行くはずがありません)

母の存在がその原因の半分くらいは占めると思いますが、離婚してしまいました。)

私にとっては重大なことですし、

母にとっても実家の家族史にとっても重要なことです。

被害にあったのは私だけではなく、母は周囲の同性を中心に、

多くの人とうまく付き合えていませんでしたが。

 

明らかになったとしてこの問題の全体を

弟たちが理解するかどうかは分かりませんが、

もう少し調べないと、と考えています。

 

 

(母との事、実家の事は、私の人生の中ですっごくすっごく重大で深刻なことですが、

さらっと書いてしまいました・・・・・・・・・・)