このブログをずっと読んで下さっている方々はご存知かと思いますが、シャープサービス時代から始まり、このショップを始めるようになってからも、それはそれは次々に、「あぁ。。。なんでこんな従業員がぁぁぁぁうわー・・・」と言う、従業員問題に苦しんで来た私達・・・。

 

シャープサービス時代は、50人近い社員がいたという事もあり、しかも私から言わせると「人を見る目が全くない」と言わざるを得ないエドパパが採用してたわけですからね・・・。

ま、パパだけを責められるような事ではないんですけど・・・。

 

こっちの人達の、世渡り上手と言うのか、猫かぶり上手というのか・・・。面接時とか、雇って3カ月位はすごくよく働く、聞き分けのいい従順な社員を演じ、日に日に手を抜く、陰でずるい事する、果ては会社の在庫を使って、休日に個人で修理を引き受けたりして、副収入を得る(材料、部品代ただだからね、、、ぼろ儲けよね・・・)などなど、挙げればキリがない位、問題社員達は色々やらかしてくれてました。

 

多国籍国家NZならではと言いましょうか・・・犬?

色んな国籍の社員がいたので、それぞれの価値観と言うか、倫理観みたいなものが、まぁ全然違うのね・・・。「そんな事していいわけないでしょ!!!!がっかり」と、日本だったら小学生でもわかるような事でも、「え?なんで?!この位、皆普通にやってるでしょ?なんでダメなの??」みたいにね、、、悪気がないと言うか、暖簾に腕押し状態?!言っても通じないなんて事もしょっちゅうあった。

 

これ書いたことあったっけな?

シャープサービスがまだあった頃、中東出身の従業員(それほど長く働いていたわけではない比較的新し目の社員だった)が、国の父親が重病で、どうしても手術をしなくちゃいけないけど、治療費が工面出来ないから、なんとか給料の前借りをさせて貰えないか?とパパに頼み込んで来て、5,000ドル位だったかな?払ってあげたの。

 

それからそんなに経たないうちに、シャープサービスがなくなる事になって・・・。

 

あの前借り分はどうなるんだろう・・・って思っていたら・・・えー?

 

 

シャープサービスがなくなる最後の日、打ち上げのような会を我が家で開いたのね。

みーんなかなり飲んで、酔っぱらって・・・

そのうちに、その彼が誰彼構わず

 

「俺、彼女にプロポーズして、○○カラットのダイヤの指輪をプレゼントしたんだピース!」と言いながら、指輪をした彼女の写真を見せびらかし始めた

 

 

あきれる。

 

 

はぁぁぁぁえー

ダ、ダイヤの指輪だダイヤの指輪?!

 

 

ほぉぉ。ダイヤの指輪を買うお金はあったんだ・・・。

 

ま、ダイヤと言っても色々だしね・・・ヤレヤレ・・・

 

そしたらまぁ、自ら

 

「ざっと、$15000ちょとしたピース」(今のレートがよくわかんないけど、私の感覚では150万という感覚です。」

 

 

ショックなうさぎ

 

 

じょ、冗談でしょ・・・。

$1500じゃないよね?聞き間違ってないよね?!

 

父親の手術代にって、5000ドルも前借りしてる人が、$15000もする婚約指輪をプレゼントしたの???

 

ポカン

 

 

正確にはわかりませんよ。ローン組んで買ったのか、一括で払ったのか、そういう事までは・・・。

 

 

でもね、仮にローン組んだにしても、こういうことをね、私達の前でふつううううううに平気な顔で、しかも、さも自慢気に話しながら写真まで見せつけてくるこの神経怒る

 

結局、彼は前借りしたお金を返さないまま。連絡も途絶えましたとさ。ちゃんちゃんべー

 

 

みたいなね、こんな話一杯あったの。

あんまり書くと「なんでそんな変な人ばっか雇うの??馬鹿じゃない?」と思われそうで・・・ムムムま、馬鹿と言われても言い返せませんけど~苦笑

 

NZには、本当に多くの外国人が住んでいて、移民の中には全然英語が喋れない人もいたりするわけね。シャープサービスは国が低所得者の為に低家賃で貸している家の管理を任されている会社だったので、修理に行く先々の家はNZ人よりも移民の方が多い位だったの。

 

だから、中国人、インド人、中東、東南アジア、サモア、トンガ、等々、、、色んな国籍のエレクトリシャンを雇う事で、仕事をやりやすくしてたってのもある。(例えば、行った先のお客さんが中国人で全く英語が喋れなかったら、中国人従業員にその場で電話して、代わりに話て貰うとかがすぐ出来るわけ)

 

なので、なんて言うかなぁ・・・。

日本のような、「社員みんなで一丸となって!!!」みたいな団結力とか、助け合いとか、そういう空気は全然なくて、それぞれの文化、それぞれの常識で、皆バラバラに働いていた感じ。

 

だから、これ以上会社を大きくして、社員を倍に増やして・・・ってパパが言ってるのが、すごく嫌で、50人足らずでもこんなにバラバラで、何考えてるかわかなんい社員もいるのに、これ以上増やしたらどうなるかわかったもんじゃない・・・って思ってたら

 

 

潰れたヤッタ!

 

 

いや、その時はほんとにもうガーンガーンだし、明日からの生活どうなるの・・・って、目の前真っ暗だったけど

 

2年経って今言える事。

負け惜しみでもなんでもなく、心から言える事。

 

 

会社がもっと大きくなる前になくなって良かった苦笑

 

 

でね、前置きがとんでもなく長くなってしまったけれど、今日書きたかったのはこのような幾多の困難が次々に降りかかっては来たものの、ようやく落ち着いてきて、今毎日穏やかに、信頼できる従業員達と力を合わせて頑張っていられるのは、このお陰だと私は信じているって言う事を書きたかったのさ。

 

このお陰って言うのがね・・・

 

 

これ。うちの店の神棚的存在の一角なんだけど。

この一番右にある、猫ちゃん見て。

 

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左の招き猫(かんちゃんママさんが、わざわざ日本から持って来てプレゼントしてくれたもの)と、真ん中の達磨(この店を買ったときに、母が日本から送ってくれたもの)は、この店の商売繁盛を、ものすごーく後押ししてくれていると、心から感謝しています。

 

 

で、一番右の猫ちゃんね。

この子、桜ちゃんと言います。(桜模様が入ってるんだよ!)

 

これは、母の友人から贈られたもので、福岡の若宮という町で作られている有名な「追い出し猫」というもの。

 

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普段は、この可愛い笑った面を前向きにして、商売繁盛祈願して貰ってるんだけど・・・

 

どうにもこうにも自分の力じゃうまくいかないとき。

どうしてもその存在を消したい時。

私はこの子にお願いしたのです。

 

「どうにか桜ちゃんのお力で、あの人やこの人を私達の周りから追い出して貰えませんでしょうか・・・押す

 

と。

 

追い出し猫なんですもの。本当にここには必要ないもの、人だと思ったら、追い出してくれるよね??と。

 

この店をクラークさんから買い受けてから、本当に何人もの問題従業員とのバトルが繰り広げられ、スーパーポジティブエドちゃんですら「はげるんじゃないか・・・」と心配した程、無駄な心労を重ねる日々が続いたこともあった。

 

元事務員R然り、去年一年店を任せていたJ然り、洗濯機の修理を頼んでいた修理工のおっちゃんD然り・・・カオww

 

エドちゃんが目指すお店作りに共感出来ない従業員達は、悉く反発し、エドちゃんのやり方を否定し、経費の使い方にまで口を出して来たりした(ガーデンにお金使いすぎとかねべー

 

本当はね、時間をかけてでも自分達の思い、目指すところ、じっくり話して伝えて、わかってもらう努力をするのが一番いいのかもしれない。

 

でも、私はね、、、性格上一度「この人無理!!」と思ったら、もうほんとに無理なんですスカル汗

 

嘘つく人、自己中な人、自分は常に正しいと思っている人、裏表がある人、こういう人達と一緒に、理想のお店を作っていく自信はない。

 

だから、なんとかその人に変わって貰おうとするよりも、天に委ねる事に神経を集中させてみた。

 

彼らが私達の人生に必要な存在だと言うのならば、何か別の解決策をお示し下さい。

必要ないのならば、どうかさっさと追い出してください。

 

と。

 

嫌いだから、とにかく追い出して!って祈ったわけじゃない。

嫌いなものや嫌な事からも、学ぶべきことが合ったり、そこから得るものがある場合もあるじゃない?

 

だから、学ぶべきものがない事、もの、人、そういう災いでしかないものを追い出して欲しいと言う時に、

 

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こちら(さっきの笑顔の後ろの面がこれ)を前向きにしておいて、毎日お願いしていた。

 

そしたらね、、、

 

本当に、一人去り、また一人去り、そうしてまた一人去り・・・・・・・・

 

 

sao☆

 

 

どうしても必要で、残って欲しいと思っていたガスとコリンだけがこの店に残った・・・すげ~

 

 

恐るべし追い出し猫ですよ。ほんとにわーい

 

まあね、そんなのよく信じるよねぇ。思い込みだよ~と思われる方もいるでしょうね、きっと。

でも、思い込みでもいいんです。思い込みって時には大事よ。

暗示って言うのかな。。。

 

自分で自分に暗示をかける。

 

「追い出し猫が助けてくれた。だから、この先も何かあったら追い出し猫にお願いして委ねてみよう!」なんてねえへっ

そういう思い込みでも自分の心が少しでも軽くなるのなら、それでいいと思うの。

 

この追い出し猫は、400年もの間、語り継がれてきた民話が由来なんですって。

 

ある若宮のお寺に、猫が大好きな和尚さんがいたんだけど、ある時お寺に大きなネズミが住み着いて、近隣を荒らすようになったとか。そして、和尚さんにまで危害が及ぶようになり、見かねた飼い猫が、数百匹もの猫仲間を集めて大ネズミを退治してくれたんだそうな。

でも、戦いの末この数百匹の猫たちも無残な姿に・・・カスパー11

それで、和尚さんがお墓を作りこの猫たちを手厚く供養し続けたんだって。

 

この民話を元にこの「追い出し猫」は災いを追い出し、福を招く縁起物として作られたそう。

 

この由来を聞くと、益々この追い出し猫の力、ご利益を信じちゃうわ~笑う

 

また今日も長くなってしまったわ・・・イシシ

 

 

そんなわけで、我がショップの守り神。追い出し猫の桜ちゃん。

これからも、どうか優しい微笑みで我々をお見守り下さいね。(今はもうずーっとこの笑顔の商売繁盛面を前向きに置いてます!)

 

このままずっと災い退散面を前向きにする必要がありませんように・・・^-^;

 

そして、この追い出し猫を私達に贈ってくれた母の友人にも心から感謝です。

 

興味が沸いた方は→若宮追い出し猫

色んな種類の猫ちゃんグッズがあるみたいでーす!

 

 

では今日の一枚。

 

今日は、従業員男子3人で写真を撮る必要があって、昨日から「明日は3人のショットを撮るからね!」と一応言ってたの。

 

で、朝みんなが揃ってる間に、、、と思い

 

「はーい、集合。写真撮りまーす!」

 

と集合をかけると・・・

 

 

コリンがすぐ来ない。

 

 

なにやってんのコリン?

 

 

びっくり

 

 

一足遅れて我々のところにやって来たコリン

 

 

 

真っ白な麻のシャツに着替えてるーーーーーわっはっは

 

なんで~~~?!?!

 

 

いつものTシャツのままでいいのに、なんでそんなわざわざシャツまで持って来て、着替えてんのーーーーー苦笑い

 

 

コリンという人は、とても個性的な人で、なんていうかなぁ、、、天才?秀才?頭が良過ぎて、ちょっと普通じゃないってわかる?(笑)あぁ、なんて表現すればいいんだろう・・・。

 

脳の作りが人と違うっていうか、私生まれてこの方こんな人に出会った事ないってくらい、特別な感じ?ものすごーーーーく生真面目で、曲がった事が嫌いで、自分が納得いかないと、どんなにお願いしても拒否するし、電話や接客中でもそれは変わらなくて、「おいおい、お客さんにその態度はないだろう!いくらあっちが失礼な態度とっても・・・」って、びびっちゃう位ストレートな人。

 

それで最初の頃はエドちゃんとも結構バトルがあった・・・えっ・・・

嫌なものは嫌。忙しい時、コリンに出張修理に行って欲しいと頼んでも、そんな簡単な仕事、僕の技術は必要ない、僕はもっと自分の才能を知識を「僕しか出来ない仕事」で役立てたいから他の人に行かせて、なんて平気で言うので、エドちゃんもキぃーーーくっそー!!っとなったりして、衝突したりもしてたけど・・・

 

他の去っていった人達と違うのは、コリンはエドちゃんの思い描く、理想のお店作り、これからどうしていきたいか、どうなりたいか、という思いを馬鹿にすることなく、否定することもなく、一緒に叶えて行こう!と賛同してくれた事。

 

自分の持ってる力、才能、技術を惜しみなく活かして、店の為に頑張りたい!と言ってくれているコリン。だからこそ、この店で一番賢くて何でも直せる自分が、簡単な他の誰でも出来るような仕事に行かされて時間を無駄にするのは勿体ないなんて、正直に言っちゃうんだよね・・・。

 

それはごもっとも。

コリンに店にいてもらって、ここで沢山の商品をどんどん修理して貰う方が、店の利益に繋がることは間違いない。

 

だからね、今ではコリンにはコリンにしか出来ない仕事。ガスは外仕事、力仕事全般。そしてエドちゃんはオーナーとしての仕事全般を、それぞれがそれぞれの仕事に対する責任感を持って取り組んでくれている。

 

 

数か月前までは、ここまで状況が変わるなんて、想像も出来なかったよ~・・・泣き1

 

だから、私、どんなに忙しくても、どんなに帰りが遅くなっても、疲れてても、毎日仕事に来るのが楽しいの。

 

優しい空気。明るい雰囲気が、店中に流れている気がして、それがお客さんにも伝わってると信じてる。ガーデンで咲き誇る花の香りと共にねキラキラ

 

色んな人々(従業員、お客さん、友人、家族、猫、達磨含め)に支えられ、今年1年を無事乗り切る事が出来た、いやまだ終わってない!!!もう何も起こりませんように・・・・・・、乗り切る事がなんとか出来そうで、良かったぁ・・・にへ

 

信頼出来る従業員達と一緒に仕事が出来る喜びを噛み締めながら撮った一枚

 

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いい写真じゃない??

コリンの白シャツが眩しいきらまぶしい

 

この3人が並ぶと、エドちゃんが小さく見えちゃうからすごいよね・・・

私がここに加わったら、子供だよ(笑)

 

 

この後、コリンに「ナイスシャツだったね!シャツ着たとこなんて初めて見たよ!」と言うと、

 

すんごい悔しそうな顔で歯を食いしばり始めたコリン・・・(ほんとに、漫画みたいに歯をギリギリするんだよ♥akn♥

 

・・・

 

ど、どうした?!

 

 

「あの後Tシャツに着替えるとき、白シャツを床に落として、丁度そこに油がこぼれてて・・・

僕のナイスシャツの背中にシ、シミが・・・激怒

 

 

叫び

えーーーーー!!なんかごめんね・・・。写真の為によそ行きシャツわざわざ持って来てくれたんだよね・・・。

 

と、申し訳ない気持ちになる私・・・。でも、Tシャツじゃ駄目だなんて言ってないけど・・・。

 

 

で、後でわかったのは

 

エドちゃんが昨日コリンに、「写真撮るから正装で頼むね」って言ったんだって顔

 

そしたらコリンが「ネクタイなんて持ってないからね」と答えて、この白シャツが彼の精一杯の正装だったと言う・・・ぱんだ_好き

 

「完全なる冗談で言ったのに、白シャツに着替えて出て来てびっくりしたうひゃあー

 

ってエドちゃん・・・えー?

コリンはほとんど冗談が通じないの知ってるでしょぉ・・・。

 

 

生真面目で素直で全く冗談の通じないコリン。

可愛いよねぇ~笑

 

シャツのシミ、落ちますようにべぇ~

 

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