和傘、唐傘、番傘、蛇の目傘、野点傘、和日傘、絵日傘、妻折れ傘、朱傘、絹傘、舞傘……

さて

色々と名前が有りますが
違いって解りますか?

偉そうに
「和傘屋」を名乗る僕でさえ
数年前は
和傘の区別も付かなければ
違いも解らなかった人間です(^_^;)


番傘  を見て  蛇の目傘  と呼んだり

中国製の傘  を見て  和傘  と言ったり


まあ、適当な呼ばれ方がまかり通ってます(^_^;)

和傘が生活から遠くなり
日常に見ることも無くなってる現在では
解らない事も当たり前で…

教えてくれる人も居ないから
それこそ知る事さえも出来る訳が無い

現在、大人になっている
昔、子供だった人達は教えてもらう事無く大人になり

今の大人が知らないから
子供は知る術も無い

そして、今の子供達が大人になった時に

知らない物達は博物館に行かなければ
見ることさえも叶わない

博物館の人が知ってれば
まだ救いもあるけど
その人達が知らなければ倉庫の隅で埃を被って捨てられてしまう( 'Д`)



和傘講座なんて物を知った様な顔をして
やらせてもらう事が有るので
最近はざっくりとした分類資料を作って配る様にしてます( 'Д`)

現在、自分が関わらせてもらっている
「和傘」って物を
自分を最後の世代にしない為にも
出来る限りの事はしなければならないのだと考えます( 'Д`)

所詮、伝統のカケラも無い初代和傘屋
右も左も解らない癖に飛び込んだ世界なので
おこがましい事かも知れませんが

知る人ぞ知る  で
知る人間であると言う自分に酔って
自己顕示欲を満たすだけや
自己満足だけで終わらせない為にも

少しづつでも、和傘とは?
を掘り下げて行けたらと思ってます



和傘が売れない理由を考えた時に…

知らない物は選択肢にも入らない

て事は
知れば選択肢にも入る可能性はゼロでは無い

一人でも興味を持ってもらえて
使いたいと思ってくれる人が増えてくれれば
和傘を後世に残すことも不可能では無いのでは?
と、思います

面倒くさく
小煩い薀蓄かも知れませんが


これから先の人達に残す資料の一つにでもなれば嬉しいかと思います( 'Д`)

宜しくお願いいたします



工房 和傘屋  
小林旅人



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