傘と笠
同じ読み方ですが
字も形態も違います( 'Д`)

頭に被る笠
元々はこの「笠」が日本には存在してました
欽明天皇の時代に百済より朝廷に蓋(きぬがさ)が贈られた
と、日本書紀に有るそうです
この頃は蓋(きぬがさ)と呼ばれてました


傘としての古い文献には

「傘(からかさ)、柄傘(からかさ)」と見え傘(からかさ)は笠に柄(え)を付きたるより起る  と有り      ※大石千引の編纂「言元梯」

柄傘(えかさ)と舊記(きうき)にあるは、からかさ、とよむべし、柄(え)の字は「から」とよむなり、朱ゑの笠とよむはわるし云々     ※「貞丈雑記」

又思ふに常の笠には柄なし、傘(からかさ)には柄有り、よつて柄笠(からかさ)といふ物有ればこの事なり、柄は、から、とも訓(よ)めば、からかさは唐にはあらで柄笠をいふにや、柄と韓と又字相通へばさも云ふべくや    ※類聚名物考

などなど出てきます( 'Д`)
まあ、諸説諸々有りますが…


とりあえず今日は傘には柄が必要  と(笑)
まあ、強引な感じで( 'Д`)


で、前置きがとても鬱陶しく長くなりましたが(^_^;)
今日は他の作業の合間に番傘の柄竹を黒竹と煤竹で数本分作りました( 'Д`)

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途中の白く見える所は
傘のロクロを通す時に当たる節部分を削った所です( 'Д`)
 

通常は
番傘は白竹
蛇の目傘は木柄の漆仕上げ
の物が使われます

傘の色などにもよりますが
柄が白竹より黒竹の方が引き締まって見えたりします
赤い番傘などは特に黒竹が似合います( 'Д`)
あくまでも僕の勝手な思い込みです(笑)
赤と黒!何となくロックなのです(笑)
赤い傘に白竹も良い感じですよ(^^)

煤竹(すすだけ)も何年もかけて燻された飴色で何とも格好良くなります(^^)

ちなみに煤竹ってのは
茅葺き屋根の家の茅の下に使われる竹です
囲炉裏の煙などで何十年と燻され燻製?(笑)状態になった竹の事です( 'Д`)
大雑把な説明やね(^_^;)

茅葺き屋根の家が無くなってきたので
未来的には手に入らないであろう竹です( 'Д`)

うちで仕入れた煤竹は
たぶん明治頃の家に有った物だとか( 'Д`)

ダムの底に沈む家を解体した時に出た
屋根の竹だったと聞いてます

大切に使わないとバチがあたりそうです(^_^;)


てな事で、今回の黒竹と煤竹
どんな傘になることやら( 'Д`)

楽しみです(^^)