2017春夏レポート②~名古屋能楽堂公演✎ | 和太鼓奏者!篠笛奏者!邦楽器アーティスト”友永綾美”ブログ

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女性篠笛奏者、女性和太鼓奏者として全国で活動を続け、作曲・作詞・プロデュース・舞台構成や演出も手掛ける、名古屋出身のアーティストです。

4月にさかのぼりますが、長いご縁でお付き合いいただき、現在病気療養中の「姫ローズ」林鈴花さん主催の公演の写真レポートでございます♪

内容については、名古屋能楽堂公演 の記事でご覧ください(#^^#)

 

今回はゲネプロ(本番と同じように衣装も着てのリハーサル)でも写真を撮っていただき、ただし…リハ時はメイクが未完成というお恥ずかしい写真もありますが、雅な世界をお楽しみいただけるかと。

 

今回初めての試みだったのは、二人とも「黒」を着用したこと。これは、他の出演者の方々との兼ね合いと、二人のソロ枠の楽曲に合わせての選択。

 

以前、西尾市のコンサートでMINAが着用したアレンジ着物を軸に更にアレンジし、三本柳さんさ踊りの五色の腰ひもに寄せて、帯の結びもアレンジしました。

 

これがかなり好評でして、黒初挑戦だった私たちは一安心☆ 衣装って大事よね照れどれだけ時間がかかったとしても、徹底的に手持ちのものでも拘って、時には手を加えなければね♪

 

まずは、厳かに登場のシーン。これはメイクが薄いので、リハの時ですね(~_~;)

 

本番中

 

私とMINAの2人のシーンは「六花の舞」と名付け、芸能の宝庫、東北地方の”けんばやし” ”三本柳さんさ踊り”をモチーフに、寒く厳しい雪の花の世界を一つに繋げ、東北の伝統芸能の素晴らしさを少しでもお伝えできたらとの思いで構成しました。

 

まずはMINAの舞から

 

続くように篠笛の舞と演奏です

 

三本柳さんさ踊りのフレーズなので、さんさを踊りながら吹きます。

 

そして、さんさ踊りへ。

 

さんさ踊りは、唄・太鼓踊り・手踊り・笛 がセット。

 

なので、2人でやろうという場合、多くは、1人が唄と笛を交互に入れつつ、手踊りか太鼓踊りをもう1人が・・・という形が無理なく行けるパターンです。

 

でも本来群舞なので、その良さを出すには2人一緒に踊りたいです。

なので私は、太鼓踊りをしながら唄を歌う、時には笛も吹く・・・・というわけです。

 

そもそも数年前にも、2人で伝統曲をメドレーにするシーンがあり、

MINAが手踊りをし、私が普通に打つ太鼓のスタイルでさんさのリズムを打ちながら歌を歌う、という手法を一生懸命練習したことがあり、それぞれの独特のフレーズを一緒にやることが非常に難しいと実感。

相当れんしゅうしました(;^_^A そのかいあって、こうして身になっているわけなのですが・・

 

今回はMINAも太鼓踊りのほうを覚え、全ての要素を詰め込んだ、2人だけのさんさを演奏することができました。(自分たちとしては反省点だらけですが…)

飛んで跳ねて、が沢山なので、それを打ちながら歌いながらで、かなり心身ともに鍛えられます(笑)

 

さんさ踊りには「歩み」という部分があって、登場シーンによく使うのですが、今回は激しい本編のあと、歩みで退場しました。

 

私たちのソロ演目は15分。最近は伝統芸能の演目を披露する機会は少なくなっていますが、私が育った「けやき座」で本当に沢山のお囃子や伝統芸能を学ぶことができて、こうして今なお、自分たちの財産として活かされています。

 

さて、その後は、詩吟の沢田さんの素敵な「雪女」の物語の生伴奏。

 

そして今回初の琵琶をおとぎ話風に構成した「おとぎ琵琶」による浦島太郎。

 

公演の最後には、主催者の林さんが大好きな「蓮咲美称:」を全員で歌い、何と伴奏は生楽器だけ(しかも、尺八と太鼓と篠笛。)今までで最もアコースティックな「れんび」でした。

 

公演2週間前の突然の主催者の入院で、全員が本当に心からの気持ちを、回復への願いも込め、そして第2回となった今回の姫ローズさんの公演を楽しみに足をお運びくださった多くのお客様へ気持ちを込めてお届けしました。