名古屋能楽堂公演 | 和太鼓奏者!篠笛奏者!邦楽器アーティスト”友永綾美”ブログ

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女性篠笛奏者、女性和太鼓奏者として全国で活動を続け、作曲・作詞・プロデュース・舞台構成や演出も手掛ける、名古屋出身のアーティストです。

4月23日は、姫ローズ主催の名古屋能楽堂公演でした!

 

この公演は第1回が「つるの恩返し」をメインにした公演で、大変好評となり、第2回が開催される運びとなった公演です。

 

姫ローズ主催者から出演オファーがあったのが、1年前なので、長い期間かけて出演者全員で準備してきた公演となりました★

 

詩吟・琵琶・おとぎ琵琶・尺八・篠笛・箏・三味線・太鼓・鳴り物 という邦楽器が、

物語を彩っていくのですが、まさに主役が物語なので、いつものような「演奏」とは違い、

音をどう作るか、シンプルな笛と向き合うことの多かった公演でした。

 

例えば…「つるの恩返し」の場合、鶴が羽ばたくシーンで羽音を笛で吹く・・・とか、

今回の「雪おんな」で、男に息を吹きかけるシーンで、「ふ~、ふ~」という音を吹く・・・とか、

浦島太郎が亀に乗って、海へひゅ~っと潜る音・・・とか。

 

そういったシーンがそれぞれの楽器で満載にちりばめられ、絶妙に作り込まれた構成で、

詩吟や、語り、おとぎ琵琶を主役に進んでいくのです。

 

メロディーの時と効果音の時とを、一つの公演で使い分けるのは

とても楽しかったです♪

 

実は公演の2週間ほど前、主催者の林さんが病気で倒れ、入院となりました。

公演は無事、残されたメンバーで行いましたが、

1年、皆を引っ張ってきた林さん抜きの舞台となってしまったため、

本当なら「第2回のこの公演で、しばらくはシリーズはお休みする」と言っていた林さんですが、

きっと第3回の公演もいつか開催することになるのではないかなぁと思います。

 

近年は、邦楽器の演奏はよく見聞きするようになってきたと思うのですが、

このような物語として、その伴奏を生楽器で行う公演は、現代では見る機会が減ってきたと思います。

私も、このような世界は久々でしたし(/ω\)

 

次回、また公演をすることになりましたら、ぜひご覧くださいね♪

音楽のライブとは違う楽しみも感じていただけると思います(#^^#)