レパートリーや、太鼓一台、笛一本、のソロの内容と、
ステージ構成を作るポイントなどをお話する前に・・・・
ラッキーな出来事がありました★
俳優さん、タレントさんを3人お見かけしましたのですが、
毎年のように宿泊されている俳優さんご一行様がいらして、
(プライベートでいらしているので、この方のみ御名前は伏せさせていただきますが)
他の俳優さんやタレントさんも、ご挨拶がてらホテルを訪れる・・・
という感じで、一度に3人拝見できちゃったという・・・。
しかも演奏時、そこにいらしたようで・・・。
きっとご挨拶に来られていたのでは、と思われる、上戸彩さん、
そして別の日に、田中圭さん(に間違いない…!という、ピアニストの意見。)
残念ながら裸眼の私はよくお顔が見えませんでしたが。
また、そのご一行を取り仕切っていらっしゃる社長様に何と、お呼ばれしてしまい、
その、ある俳優さんご一行様たちと一緒に飲ませていただくことに!!!!!
なんというラッキーな…
では、話を戻します^^;
まずは前半の20分くらいを私一人で(汗)。
そして、残る25分をピアノとギターと一緒に。
まず、後半戦のコラボレーション曲は、
ハナミズキ、川の流れのように、さくらさくら、春の海
です。
色々なところで演奏する機会の多い曲なので、構成を間違いそうになる恐れが・・・・
名古屋でのリハ音源を、車中でリピートして、ひらすら頭に叩き込むしかありません。
コラボの現場では、キーもそれぞれあるので、
慣れているキーの指使いが思い浮かんでしまうのも怖い…^^;
なんと7日にお琴と一緒にやるのも『ハナミズキ、川の流れのように、さくらさくら』なので・・・・
広島への出発の日のリハでやった、このお琴バージョン・・・・一旦、頭から追い出さないと・・・・・^^;
さて。
問題は…太鼓だけ(しかも民謡締め太鼓1台のみ)、笛だけ、という場合、
1曲丸ごと5~6分かけてそのまま演奏しても、聴いている側にしてみたら結構しんどいし、
訳が分からない…ということです。
太鼓打ちの方々であれば、例えば想像してみてください。
秩父、水口、オリジナル…色々ありますが、
それを一人で太鼓だけ、笛だけ・・・などでやるとどうなるか。
それぞれ役割が全く違う曲を一人でやるにはアレンジが必須なのは当然ですが、
笛なんて、同じメロディーの繰り返し…なんてことがお囃子では殆どで、
しかもひとまわりが短い曲も多いです。^^;
普通の曲ですら、単音しか出せない笛や太鼓は、
いかに構成や、スピード感などのメリハリを駆使するかが重要で、
独りよがりにならないためのポイントです★
結果、かなりの曲数を必要ともするわけで…
引き出しの多さも大切ですね★
それに付随する曲や歌を知っているか、
または編曲ができるか・・・・・によって、更にアレンジを膨らませられますよ♪
やはりお客さんが楽しめたり共感できてこそ音楽ですから★
そこで…お囃子などの地域伝承曲、民謡、唱歌、オリジナル、それ以外のもの・・・・
というカテゴリーをすべて入れ込みました。
ただし、pops系はコラボでやるため、ソロ枠では今回は使わない前提です。
あくまで、『和のステージ』が前提です。
こういうとき、地域伝承曲をきちんと身に付けてきて良かった!!!
民謡なども慣れていてよかった!!!とつくづく思います。
オリジナルのみでは出せないメリハリと楽曲数が出せるし、
雰囲気も世界観も自由にコントロールできます。
秩父屋台囃子(玉入れを少々アレンジバージョン)
秩父屋台囃子(笛のみ。途中に秩父音頭を加えたバージョン)
水口囃子(長胴と締めを一人で演奏するバージョン)
水口囃子(笛バージョン。途中で馬鹿囃子とかお大廻囃子をメリハリのために差し込む。)
八丈島太鼓(曲の言い伝えなどの物語りも話しつつ、まずは笛、歌、そして後半太鼓と歌を一緒に)
三本柳さんさ踊り(笛⇒歌⇒太鼓と歌を一緒に…←これ、結構難しいんですよ~~)
守破離(和楽でやっている太鼓の曲を一人で)
江戸寿獅子(太鼓のみ)
江戸寿獅子(笛のみ)
千歳神楽(笛のみ)
西馬内盆踊り(がんけ、寄せ、音頭と3種類を笛のみ)
最上川舟唄(途中、アレンジ入れて、笛のみで)
花笠音頭~秋田大黒舞(笛のみ。目出度いメドレーですね♪)
かぎろひ (笛のみ。笛だけでは曲調が難しく聞こえそうなので、1回しかやりませんでした…)
即興曲 (タイトルはないのですが、私が作りかけている曲を軸に思いのままに吹きました♪)
唱歌メドレー(笛のみ。 旅愁、 仰げば尊し、 埴生の宿、 浜辺の歌、を、時間に合わせてセレクトしたり、組み替えたり)
砂山~青葉の笛(笛のみ。)
ざっとこれだけの曲を演奏しました(汗)
で、大事なのは、これをどう組み合わせていくか。
私の場合、こういった演奏で使うパターンが出来上がっているので、
あとは、その大まかな枠に、
演奏する時間帯や、お客様層などを考慮して曲をはめていけばいいわけです。
30日~31日に、まず考えた大枠。
と、そのヒント??を書いちゃいます★
ヒントをもとに、皆さんも構成のご参考になればぜひ参考にどうぞ^^;
まず1曲目が太鼓の場合と、笛の場合との両方必要です。
どの曲を、どの部分を、どんな感じでいくとよいか。
そもそも、今回でいう1曲目は、どういうスタンスなの?
今回の答えは、曲と言うより出囃子、または開幕太鼓的な意味合いのある1曲目です。
で、お正月らしく。
じゃあ、曲はあれがいいかな・・・・とピックアップし、必要に応じてアレンジします。
短めだけど、インパクトを残すアレンジです。
そして、次にMC後の流れ。
いわゆる企画もの(?)を用意します。
ようするに、数曲で一つの流れを出したいのです。
ここが充実していると、
たった一人の、(しかも単音楽器の)20~30分を、
退屈にさせないステージにできます。
私も特にこの流れでは、必ず入れているアイデアがあります。
そして、最後に、上記に当てはまらないカテゴリーの曲。
例えば・・・・・
自由が効く曲や、まとめに相応しい曲などですね。
時間を伸ばしたり縮めたりする箇所になりますし、
次のコラボへの流れを作る個所でもあります。
全体の流れからいうと、一番変更やカットなどの影響を受ける箇所です。
それを考慮していきます。
こういった、今回なら3つの大枠を考え、
あとは、細かい枠や曲順、組み合わせを
私は今回、結局毎晩、あるいはステージ間に、
『次はどういう感じで組むか』と考えました。
そして、運指の確認^^;
音程の下限上限もありますので、何の音から始めるべきか、他、曲に合った音かどうか、笨数もですね♪
1~2ステージ目の間は正味35分くらい。
休んでいる暇はありません(笑)
最上川舟唄から下に書いていった曲は、
まさに、『何かないかなぁ』と探しながら組んだ曲です^^;
これがですね、どれも篠笛演奏にとっても良いナンバーでした。
特に、青葉の笛は、今年からの大河ドラマ『平清盛』ゆかりの厳島神社という、
広島の土地にピッタリなナンバー。
しかも笛だしね★
青葉の笛と言うのは、清盛の甥にあたる、平敦盛(平家随一の笛の名手)の笛で、
これをモチーフにした歌があり、歌詞がまた、
平家と敦盛の悲しい歌詞になっております。
ちょっとご紹介します。
歌詞の意味を知りたい方は『青葉の笛』で検索すると色々出てきますよ♪
一の谷の 軍(いくさ)破れ
討たれし平家の 公達あわれ
暁寒き 須磨の嵐に
聞こえしはこれか 青葉の笛
更くる夜半に 門(かど)を敲(たた)き
わが師に託せし 言の葉あわれ
今わの際(きわ)まで 持ちし箙(えびら)に
残れるは「花や 今宵」の歌
「行き暮れて 木下蔭を 宿とせば
花や今宵の あるじならまじ
(文部省唱歌:青葉の笛 作詞/大和田建樹 作曲/田村虎蔵)
ホテルのある尾道や、その付近の曲などが思い浮かばなかったのですが、
そうか!これがあるじゃないの!!
大河ドラマと、広島とのダブルリンク、まさにぴったり!!と
ひらめきました。
歌詞は知っていますが曲を知らないので、youtubeで夜、検索し覚えました。
覚えやすいメロディーでした。
唱歌のメドレーは、つなぎも色々アレンジしましたが、
こういったメドレー作りはお得意分野ですので、
しかも一人だから^^;、自由に思いのままに繋いじゃいました★
でも、やはりロビーに出てみて、
殆どお客様のお顔が同じだった場合は、さきほどとは
中身を変えるわけで…
どちらにしても、
脳みそ沢山、お正月から使いましたし、
笛も、結局ステージ間、そして朝や夜、暇があれば吹いていました。
あたためも兼ねてですが。
ありがたいお正月です♪
ピッチの甘さにかなりギブアップしてまして、
そのおかげで、替え指も発見できたし、
運指のやりやすい替え指も発見できた★
身のある時間でした♪
ギターやピアノ奏者さんとも、ミサキさんとも、
楽しく過ごさせていただき・・・・
本当にありがとうございます。
私は4日の早朝5時過ぎにホテルを出て、次なる地へ向かわなければいけません。
頑張って起きます(汗)
そして名古屋に帰るまでに、どれだけ遠回りだろうが、
厳島神社と、呉または鞆の浦に寄る予定です。