さて、篠笛ミニ知識、第三段は、
運指について。
篠笛の運指は、運指表にあるものと、ないものがあるのをご存じですか?
例えばファから上で使われる、右手小指。
いわゆる、音としては意味はない、抑えの指。
お囃子では、早いテンポで楽に吹けるよう、
ファがない曲なら右手人差し指が抑えの指になったりします。
水口囃子も、馬鹿囃子や大廻囃子、屋台囃子それぞれに、
左手薬指だったり、右手小指だったり、
抑えっぱなしの指が存在します。
三本柳さんさ踊りは
もっと変わっていて、
左手薬指の位置に右手人差し指がきます。
ようするに右手の位置が1つずれています。
また、抑えっぱなしの指も存在します。
これを知らずに、聞こえる音で音階を拾った場合に
あれ?音が何か違うなぁ…となるわけです。
伝統のものは、形だけ真似しても、結局『らしいもの』にすぎず、
やはりきちんと、そこで教えもらわないといけない、という
良い例ですね(^_^;)
このように、土地土地のお囃子は独特です。
実は皆さんの笛でも、新たな運指を見つけることはできます。
指の流れがやりやすい指を見つけてみると楽しいですよ♪
ちなみに、6穴や、穴の大きさが同じ7穴などの、いわゆる
音痴笛((笑))でも、
調律された音階を作れます。
これは、かなり大変ですが、新種の運指を見つけたときはかなり嬉しいですよ(笑)
ということで、まずは
ざっと3話に分けて書きましたが、
私が今までやってきて、
まず、これは篠笛一本で様々なジャンルを渡り歩きたい方には必須科目だ、と思う三項目でした。
また、今後もミニ知識をアップしていきますので、
楽しみにしてて下さいね!