私が学んだ鍼灸では目標の一つに自分に鍼灸を行い自己治療ができるかという事を練習していて、それは人を使う前に自分に効かせられなければ人に効かせられているわけが無い。と言う理由からでした。




言われてみれば当然で、鍼灸を受ける側はお金を払って先生にやってもらった!と言うプラシーボ効果が少なからず働くものです。

それが技術に上乗せされ更なる治療効果が生まれたりします。



しかし自分自身にはそのプラシーボ効果は通用しません。裸の自分の実力がそのまま適用されるわけです。



しかもどこが辛いとも言えない不調はもちろん、腰が痛かったとしてもそこに鍼灸はできませんから遠隔治療(頭や手足やお腹のツボのみで)で効かせられなければいけない。



そのため正しい鍼のフォーム、その形から生まれる手の抜け、そして手の抜けが出来て初めて入門できる感覚基準の技法が総合的に必要になるのです。



正しいツボは基本的にそこから腰や仙骨まで通ると言ってもいい絶妙な感覚を伴います。正しいツボを触れば筋膜の痙攣を伴いそのツボだけでなく全体が自動的に緩み始めていくのですが、適切な鍼灸刺激を行うことでさらに自動的に緩み始め、本来体がなるべき正常な神経・内臓バランスに自分から向かっていきます。



そのため手足のツボを使ったとしても筋膜を通し遠隔にて効かすことが出来るという理屈なのです。



そんな前提でまじめに自己治療を毎日30分ほど行っていると3日以降から明確に体の軽さを感じ始めてきました。



私は現在38歳ですが、この年代は疲労はだれでも20代の時のように寝ただけで全快することはなく、寝て取りきれない筋肉・神経疲労は小さく、しかし確実に蓄積していきます。

そんな知らぬうちに溜まってきた疲労は必ず症状という形で出始め、それをも無視すればやがて病気や明確な疾患が運命のように現れていきます。



私も今回の自己治療でそんなとりきれない疲労が溜まっていたのだと実感しました。

こんなに体の軽さを感じたということは今まで実感できないレベルで少しずつ疲労し体調が落ちていたという事だからです。



20代の時は練習以上の重要性を感じられなかった自己治療も今の年齢になると本当に重要でありがたいものだと実感出来ました。



40代前後からの鍼灸は仕事のパフォーマンス的にもやった方がいいのでは?と結構本気で思いました。



まだ1週間超くらいなのでまずは数ヶ月は続けてみたいと思っています。


また載せていきます!