使い捨てが珍しくない昨今、わざわざ「使い捨て○○」とも言わなくなってきました。
70年代半ばに、株式会社東海が開発した100円ライター「チルチルミチル」はそれまでのライターの常識を覆す「使い捨てライター」でした。まだまだ“使い捨て”が珍しい時代ですから、子供心に「捨てちゃうんだ」と思ったものです。
まさかチルチルミチルと聞いて城みちる氏を連想した方はいないと思いますが、端からみていると、この世界もある意味使い捨てなんですかね……
余談ですが、正しい100円ライターにはチルチルミチルの刻印が入っており、使い捨てながらにステイタス性を感じますね。
先日、お客さまがパンク修理とメンテナンスにお持ち下さいました。お客さま曰く「もう10年近く乗っているので、点検もお願いします」と……
10年近く乗ってこのコンディション……オーナーの愛情が伝わって来ます。
幸いに「使い捨て自転車」や「使い捨てママチャリ」という物はまだありませんが、そのうちそんな言葉が聞こえる日も来るんですかね……せめて「乗り潰し自転車」くらいにしてもらいたいですな。