『住宅地での焚き火は法律違反かマナー違反か』の完結編です。



周囲に何もないような場所での焚き火は危険性が低いと思われていますが、危険な行為に変わりはありません。しかし、最近では火事の危険性が高い住宅街においても焚き火をする人が増えているため、各所でトラブルが発生しています。




住宅街での焚き火の問題点は煙の臭いがついたり煤で洗濯物が汚れる等様々ですが、一番の問題は立地や風向きによっては街全体を火事にする危険が生じることです。特に隣家との距離が1メートル未満の家が密集している地域では、ひとたび火事が起これば延焼によって辺り一面焼け野はらになる可能性が充分にあります。

他にも、火事だと思って消防に通報したら敷地内で落ち葉を燃やしているだけだったという事例があります。通報者は住宅地から出ている煙だけを見て通報していることが多いため、火事か焚き火かの判断がつきにくく、いざ本当の火事が起こったときに焚き火の可能性を推測して通報するのをやめてしまうことが問題となっています。



これらの問題点を踏まえて言えることは、自分は気を付けているから大丈夫だと思っていても他人から見たら危険な行為だということや、突風や地震等、自分ではどうにもならないことが起きたときに火事を引き起こす可能性があることを忘れないでほしいです。






『住宅地での焚き火は法律違反かマナー違反か』


このお題についての答えです。


『住宅地での焚き火は地域によって差はあるが、法律や条例で禁止または制限されている。ただし焚き火をする必要性があり、かつ周囲(役所)の許可が得られるならばその限りではない。』



今回この結論に至り、やはり人の生命や身体、財産に危険が生じるような行為は『マナー違反』では済まないのだということがお題を検討することにでより深く理解出来ました。










次回のお題は『公園での決まり事を守らないのは法律違反かマナー違反か』です。




つづく…





熊吉朗


住宅地での焚き火は法律や条例で禁止または制限されていますが、大量の落ち葉や枝、刈り取った雑草等を処理するため、どうしても住宅地での焚き火が必要な場合はどうしたらいいのでしょうか。



結論から言いますと、大量の落ち葉や枝、刈り取った雑草は決められたゴミの日に出すのが賢明でしょう。やはり住宅地での焚き火は火事の危険を伴います。大量とはいえ落ち葉等を燃やすためだけならば焚き火の必要性を感じないため、やめたほうがいいでしょう。もし指定の有料ゴミ袋の消費が激しく、費用負担が多いから敷地内で燃やしているという理由であれば、近隣の焼却場に持ち込むことをお勧めします。

地域によって差がありますが、大体の焼却場では『○キロまで○円』と手数料が決められています。100キロ未満まで手数料が無料の地域もありました。落ち葉や枝、雑草は軽いので大量に持ち込んでも手数料はそこまでかからないでしょう。(雨水等で落ち葉や枝、雑草が濡れて重くなってしまう場合は乾燥させてから持ち込みましょう。)





前回から引き続き住宅地での焚き火は危険だと説明していますが、周囲に何もないような場所で焚き火をするのと住宅街の中で焚き火をするのとでは危険性にどのような違いがあるのでしょうか。





つづく…





熊吉朗




明けましておめでとうございます。


新年初めてのお題は住宅地(私有地)での焚き火についてです。昨年末から火事のニュースが続いているので、火の元に注意するためにも様々な視点で考えてみたいと思います。まずは野焼きと焚き火の違いについてです。



野焼きとは、野山の枯れ草を燃やして害虫を駆除したり、草地を初期の状態にするために焼き払う行為です。野焼きを行う際は、所在地の市町村長に許可を取ることが法律で義務づけられています。ただし、これは農業を営む人の行為を指すのであって一般の人が行う住宅地での焚き火や家庭菜園のための焼却は指しません。

では、住宅地での焚き火も所在地の市町村長に許可を取れば良いのかというと、そうではありません。廃棄物の処理及び清掃に関する法律では、廃棄物処理基準に従って行う場合等を除いての廃棄物の焼却を禁止しています。また私の住む地域では、ばい煙や悪臭で人の健康や生活環境に支障をきたすことが考えられるため、屋外での廃棄物の焼却は条例でも制限されています。(地域によって条例が異なるため、廃棄物の焼却については自分の住む地域の公式ホームページで確認してください。)




さて、野焼きと焚き火の違いを簡単に説明しましたが、大量の落ち葉等を焼却するため等、どうしても住宅地での焚き火が必要な場合はどうしたらいいのでしょうか。法律ではどういう扱いになるのでしょう。



つづく…




熊吉朗