1枚が本物
もう1枚は近代写し
わかりますか?
一見しますと左が近代写し、右が本物のように見えまた某ショップでの判断も同じものでした![]()
しかし実は逆![]()
左が本物 右は写しです
左は銀銭の特徴とされます砂目がぼやっとして、いかにもNGを出されそうな雰囲気満載![]()
一方右側はしっかりと砂目も観察できそれらしい雰囲気を醸し出しております
まず右側、写し(贋作)の組成です
完全な電解精錬材、、、しかも第二期以降ですので昭和も戦後以降の銀です
次に拡大画像です
このくらいの倍率ですのでチョット高倍率の実体顕微鏡や普通の工業用金属顕微鏡があれば余裕で観察可能です
研磨面にもかかわらず無数の極小ス穴が観察できます
通常大気圧下での鋳造を行いますとどんなに優れた材料、技術をもってしてもこうしたスは取り除くことは不可能です
また当然ですがこの構造を再現するには古式と同じく大気圧下での鋳造が絶対条件となります
もちろん江戸末期あたりから昭和初期頃までに作られました写し物の多くはこうした大気圧下での鋳造ですのでこの構造をもって本物との判断は出来ませんが多くの写し贋作が極々近代に製作されておりそれらは現代の真空法や、遠心分離法、超音波など振動を加えながらの鋳造でありそうした技術で鋳造されたものは数ミクロン~数百ミクロンレベルの大きなスはほぼ除去され非常に緊密な鋳造肌となります
この画像からは判りづらいですが、しっかりと鋳型に使われた砂をたくさん噛んでおりその砂も近代鋳造用の砂とは異なり古い時代の特徴を示すものでした
小さなス(穴)や微細なクラックがそこかしこに観察できます
一方の近代コピーにはこうした構造は全く観察できません
細かな凹凸は各所に観察できますがスは全くないことから現代の鋳造設備での鋳造品であることがわかります
組成との整合性もございますが、この構造の場合組成検査の必要はないはず、、
なぜなら現代のスを除去する技術が発明されてからまだ100年程度
永楽銀が鋳造されたのは少なくとも江戸期以前
絶対にありえないと断言できる根拠証拠です
砂目。。。と思しき部位の拡大画像
こうしてみると砂の文様が写っているのではなく、砂目のくっきりとした個体から写したコピーであることがよくわかります
新品でありましても
100倍以上くらいの実体顕微鏡は20万円くらい~
また金属顕微鏡も安いものであれば2~30万円くらいで手に入ります
まして中古であれば5~6万円もあれば十分入手可能!
これだけで真贋の判定は出来ませんが、少なくとも近代贋作を掴むリスクはぐっと減少することを考えたら永楽銀1枚の値段、、、安い買い物と思います
同様に非常に多い 近代銀貨の判定も 鋳造贋作か少なくとも鍛造製作銭であるかも同装備、同等倍率で十分に判別可能です


