神功開寶 長刀タイプ 鋳放し銭 | 和同開珎ー皇朝銭専科のブログ

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★神功開宝 鋳放し銭 分割払下取OK 岡山出土皇朝銭 真正品 J0121


今回岡山県某所出土の神功開宝の 鋳放し銭 をご紹介させていただきます。
鋳放し銭
とは、その名の通り鋳造時のエラー銭など仕上げにまわされることなく、そのまま放置されたものです。
流通銭がどこからでも出土する可能性があるのに対し、鋳放し銭は鋳銭所近辺からしか出土しないことや、そのほとんどが再び鋳銭のための材料に再利用されてしまうことからその残存率は極めて少なく学術的にも極めて貴重なものであるといえます。

同所は神功開寶の鋳銭所跡地が発見されている場所で、歴史的背景にも合致する貴重な学術資料であります。
 
種別ですが、神功開寶の中でももっとも標準的で人気の 
長刀(ナギナタ)  というタイプとなります。

本銭のほかの特徴をいくつか挙げておきます。

功の力部が刀です。
従いましてお約束の開の字は隷開となります。
本銭はこれまでご紹介してきた長刀種の中でも細字となり、肥字と比較し上品です。
鋳造後仕上げられることなく放置された不良銭です。
表側と、裏側がズレたサクハン銭です。
バリ、湯道がそのまま残る極めて貴重な個体です。

本銭は神功開宝長刀種といたしましては直径が若干大きく、疑問を抱かれるかもしれませんが、皇朝銭の多くは磨輪といって仕上げ時に外周を削り大きさを揃えられておりました。
長刀種もまさにそのような仕上げをされた種なのですが、本銭は鋳造後仕上げ加工を施していないために標準的な同種のサイズと比較し、一回り大きなサイズとなっております。
磨輪を施していない分、本来の原型の情報などを得やすい学術的に極めて貴重な資料です。

皇朝銭入門者から上級者、研究者まで十分にご納得いただける逸品です。

今回出品の神功開宝は 標準銭となりますが、ご覧のとおり鋳造後、仕上げられることなく放置された極めて希少な個体となります。
神功開寶鋳放し銭といたしましてはかなり保存状態の良い部類に入るはずです。
また本銭は出土後洗いなどが施されておらず、出土地の土砂をそのまままとった状態の奇跡の逸品となります。
このような状態の出土品の学術的価値は計り知れないものがございます。

細分類  神功開寶 長刀タイプ 鋳放し銭
外縁外径 25.19-25.68 mm
外縁内径  21.50   mm
縁幅比    0.085
縁厚   1.92-1.91   mm
内厚   0.50-0.70   mm
量目      5.40   g

(素人による簡易計測のため多少の誤差はご了承ください)