鑑定方法について | 和同開珎ー皇朝銭専科のブログ

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当方によります組成鑑定についてご説明させていただきます。
当方ではまず、その材料が、電解精錬によって精製されたものなのか。。
またはそれ以前の灰吹き法など古い精製技術によるものなのかを含有成分から調べ、そこに製作時期との矛盾がないかを調べます。
電解精錬材につきましても明治初期の第一期材か明治中期以降の第二期のものか、または昭和に入ってからの極々近代材なのかという判定をいたします。
その結果と貨幣の制作年代との矛盾がないか、検証させていただきます。
電解精錬以前の古銀材の場合ですが、国産古銀貨の場合、完全に国内鉱石を国内精製していた江戸期の材料で作られたものか、、日本に灰吹き法技術が伝えられた1530年以前の古い輸入銀であるか・・
また永楽銀や天正銀などがつくられた1580年頃の国産銀、輸入銀混用の時代の銀であるか、という点を含有いたします金、ならびにその他微量元素の含有比率から調べ、製作時期との矛盾の有無を確認しております。
当然古銀を鋳つぶして作られた贋作などはデータだけでは判断できませんのでそのようなものにつきましては製作方法を調べ完全鋳造によるものか、半鋳半鍛か、鍛造銭か、また鋳造銭の場合、砂型であるのか、石型なのか、粘土鋳型なのかなどという点を調べ、製作方法が、当時のものであるか検証を行っております。
古代銅銭の場合、銅の特性上、自然溶出しております銅の割合からおおまかな年代の推定を行い大きな時代矛盾の有無を確認いたします。
正直皇朝銭以外は当方全く知識もなく、つくりなどから真贋の判断はできないのではありますが、これらのデータや、細部の特徴を拝見させていただくとおおむね、真贋の判断はでき、その結果につきましては専門業者さまや、いくつかの公的機関からの鑑定ご依頼などをいただいておりますことからもそこそこの判断であるのではないかと自負いたしております。
皇朝銭に関しましてもマシンの分析値として計算しきれないような極々微量元素(スペクトル上では確認出来ます)の配合比率でほぼ完全に真贋の判断が出来るのですが、こちらは一応得意とさせていただいておりますものですので、目視によりつくりなどについても拝見させていただき、より確かな鑑定をさせていただくようにいたしております。
皇朝銭でしたら例えば1mm四方程度の破片があれば、前期か、中期~後期皇朝銭である、、ということもわかります。
また、たとえその破片をピカピカに磨き上げてあったといたしましても、成分のほかに金属構造も拝見させていただいておりますのでその真贋判断は出来ると自負いたしております。
先の説明でも述べております銅などの自然溶出という現象は人工的に再生が不可能な現象ですのでこの度合いで大雑把ではございますが、1000年以上経過した銅貨なのか、鋳造後500年程度しか経っていないものであるのか、または、極々最近に作られたものであるのかといった程度の違いはわかります。
もちろんその貨幣がどのような環境に埋もれていたか、などにより相応の個体差はございますが、その結果、極々近代に製作されたものが、1000年以上経過したブロンズと同等の結果を示すことはございませんので、近代作か古代作という判断はできます。
これらの情報を総合的に判断いたしておりますので皇朝銭に関しましてはほぼ100%、古金銀貨幣につきましても、時代違いの材料を使用したものにつきましてほぼ100%判定は可能です。


鑑定費用ですが
通常X線分析を行っております業者ですと単純分析だけで1検体2万円程度以上とられますが、当方では下記費用にて承っております

1点 2,980円
2点~5点まで  単価 2,500円
6点~10点まで 単価 2,300円
10点以上     単価 2,000円
10点以上でなおかつ簡易レポートのみの場合  単価 1,500円

また万一お預かりのお品がなんらかの問題がある場合、サービスにて詳細説明(科学的にどのような理由で。。。)というメールをさせていただいております
また贋作などの払い戻し請求などご希望の場合、別途 1部2000円で 鑑定所見書を発行させていただいております。
こちらはメールで説明させていただきました内容と同様の内容とはなりますが、当方の署名捺印をさせていただきましたもので、当方発行の分析レポートと合わせて返金請求をしていただけましたら組合加盟店でしたら返金に応じていただけます。
海外鑑定機関のような貨幣のクォリティに関します記述や判断は当方では出来かねますが、科学的見地から時代的に矛盾の有無を証明する鑑定ですので、100%贋作と判断したものの鑑定間違いは絶対にないと断言できます。
逆に先にも申し上げましたとおり、同時代の古銀などを鋳つぶしてつくられました贋作の場合、当方の鑑定をすり抜ける可能性は十分にありえます。
ですので、あくまでも造りの面に関しましてはお客様のほうでしっかりと見極めていただく必要がございます。
このような鑑定ではございますがよろしければぜひご利用ください。