前回に引き続き、日本貨幣商共同組合鑑定書つきの贋作
皇朝銭をご案内させていただきます
今回のものは隆平永宝となります
日本貨幣商協同組合 鑑定書No20355
平成18年8月22日発行
一般的に日本銭の絶対的権威。。。と思われております組合の鑑定間違い品です
また鑑定書の写真と現品が同一個体であることは銭の特徴から断定ができます
近代銭の場合、1枚の本物で何回も鑑定書を取得し、それを同一年式の贋物に添付し販売する詐欺商法がございますが、本品に関しましては、コピーの困難な穴銭でありますので、銭のみ差し替えということがないあくまでも鑑定間違い品となります
調査の結果比較的たくさんこのような鑑定違いの個体はあり、実は当方でも他に30点近くの鑑定書つき贋作銭を保有いたしております
これまでこのような鑑定間違い皇朝銭をコレクションしてまいりましたが、金貨、銀貨類には比較的たくさんの鑑定違い銭があることが判明しましたので皆様十分にお気をつけください
今後、何点かこのような鑑定間違い銭をご案内させていただくことといたします
今回のお品ですが、隆平永宝 巨字長平手種の贋作となります
もちろん組合の鑑定を通っているだけありまして雰囲気、サイズなどおおまかなところでは違和感の無い銭で当方でも、仮に目視のみの鑑定であれば本物?と判断する可能性のあるレベルのものです
厳密な計測を行ってみましたところ、ほんのわずかではございますが、全体的に収縮が確認できます
鐚、、などと呼ばれる写し銭は通常オリジナルの5%程度収縮がみられます
ところが本銭は収縮はわずかに1%ほどです
これでは通常のノギス測定では絶対に見破ることは不可能です
調べてみましたところ現在ではほとんど収縮をさせることなく写し物を作れる鋳造技術もあるようですのでそのような技術で作られたものでしょう
本銭が贋作であると断定いたしました理由ですが、本銭の材料は間違いなく最近100年以内程度の材料が使われているからであり、皇朝銭期には絶対に不可能であった精製率の金属材から出来ております
本銭は銅 亜鉛が6対4で出来た俗にいう真鍮製でそれ以外の微量元素を全く含まない極めて高純度真鍮製です
ですので本銭が皇朝銭期の真正銭である確立は0%、、間違いなく贋作銭であると断定が出来るものです
ところが本銭は日本貨幣商協同組合発行の鑑定書が発行されておりますものです
長くなりましたが今回も少々趣向を変えたお品をご案内させていただきます
組合鑑定絶対主義の皆さん。。
組合の鑑定書は真正を保証するものではございません
あくまでも組合の決めた基準を満たしている個体であるかどうかの確認書でしかございません
こんなものが非常にたくさんあるという事実を知っていただきたいと思います
貨幣本体以外の付属品ですが、以下のとおりです
日本貨幣商協同組合発行鑑定書
蛍光X線分析レポート 1式
分析レポートはスペクトル表同載の確かなものですので、他鑑定機関で分析いただきましてもほぼ同等の結果が得られるものです
ご希望がございましたら第三者鑑定機関でのレポートもお付けすることが可能です
費用はおおむね3~5万円程度です
保証の件ですが、本品に関しましては通常と逆保証となります
万一本品が本物であることが証明されました場合、期間を設けることなくいつでもお買い上げいただきました金額を保証させていただきます
日本の権威??とされております組合の鑑定間違い品第2弾で、非常に興味深いコレクション?としていただけると思います
なお、当方では皇朝十二銭鑑定書つき贋作銭をコレクションしているのですが、現在饒益神宝の鑑定書付き贋作が入手できておりません
ですので鑑定書つき饒益神宝贋作銭を高値で買取させていただきたいと思います
とはいえ、通常、組合鑑定書がついた贋作を見抜くことは困難と思います
そこで、組合の鑑定書つきの饒益神宝の分析鑑定をサービスにて行わせていただきます
もちろんこちらへお品を送っていただきます送料から、返送料、分析費用、レポート作成費用、全てこちらで負担させていただきます
鑑定書はついているが不安、、とお考えの方、またお手持ち銭の化学組成をお知りになりたい方、ぜひ分析させてください
万一お預かりいたしました鑑定品が贋作饒益神宝でありました場合、ご購入額の1.5倍程度、、、金額が証明出来ない場合でも、通常のショップの買い取り価格の倍額ほどで買い入れさせていただきます
本物でありました場合は分析レポートを作成し、返送させていただきます
もちろん本物でありましても買取ご依頼がございましたら喜んで購入させていただきますのでぜひ鑑定書つき饒益神宝の鑑定をさせていただきたく、お願い申し上げます