いつも新規のお客様には一番下のメールを送るようにしていますので私のお客様は大丈夫かと思いますが、、、
先日、皇朝銭を磨いてしまった、、、という方よりメールをいただき鑑定の依頼を受けました
その方はサンポールを薄めた溶液につけ、ブラシで洗ってしまったそうです。。。
それがこれ↓
間違いなく真性品でした
江戸時代の収集家たちもこんな風に仕上げていたんでしょうね。。。
この子もあと100年ほどたてば伝世の味わい深い??と言われるような姿になることでしょう。。。
残念。。。
ちなみにですが、こんな姿にされてしまったものですと買い取り価格は3000円~5000円程度になってしまいます
状態のよい個体だけに惜しいです
ご購入いただきました銭貨を自身で磨かれてしまい台無しにされてしまったお客様がいらっしゃいましたので急遽古代銭貨の取り扱いをまとめましたので参考にしてください
★★出土銭の取り扱いについて★★
出土銭。。その名の通り土中より出土したものです
同じ銭貨であっても出土地毎に全く異なった表情をしております
ある物は漆黒のもの、またある物は全体に緑青を纏った物、赤錆青錆と共に埋没していた土砂を含んだ物など。。
時代の古い出土銭の多くは既に土砂錆などは損なわれてしまっている物がほとんどです
江戸時代になり一部の収集家の間で古銭収集が流行した際、土砂や錆を除去してしまう事が多かったためです
確かにコレクションする上で綺麗な銭貨は魅力的ですので先人たちがこのような処理を施してしまったのは無理からぬ事と言えます
しかし時代が遡り明治以降出土品としての価値が認められるようになってからはその扱われ方が全く異なったものとなってまいりました
出土銭は極力洗わずその地の土砂を残したものが最も価値がある。。というように・・・
現在当方が扱っております出土銭はまさに洗いのない出土したままのコンディションをキープしたものです
出土銭貨も何人もの所有者の手に渡るとその間に洗ってしまったり磨かれてしまったり、手を加えられてしまう機会が増えてしまいますが現在当方で扱っている物は発掘に携わった者、またはその家族から直接譲り受けた物ですので出土直後のコンディションをそのままキープしております
これら貴重な出土地の痕跡をなるべく残していただくため下記の事に特にご注意いただきたいと思います
1、錆落としなどブラシや研磨剤などで絶対に磨かない、、磨き、洗いをしてしまった銭貨は出土品としての価値だけではなく古銭としての価値も見た目も著しく損ねます
2、水洗いもしない。。錆のある銭貨は水洗いしますと酸化皮膜の内部に水が浸透し、結果酸化を進行させてしまうこととなります
3、できるだけ直接手で触れず布手袋など着用する、、汗などの塩分で酸化してしまう可能性がございます
4、保管は十分に乾燥した場所に、、できれば乾燥剤などと共に
以上注意を払い次世代に受け継いでいって欲しいと思います