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ワダビジョン
2023/06/05
こんにちは 和田ひろみです。
■先週の土曜日、
小説家の角田光代さんと
ご飯を食べにいったんです。
知り合ってから
7年くらいになるのかな?
ときどきふたりで
ご飯をしています。
わたしは今まで
ずっとビジネス書を書いてきて
いきなり小説のほうに
転身しているわけですが
わたしにとって
角田さんはもうすごい人。
作品のファンでもあるし
その才能に憧れて尊敬している人。
もう、大好き!
そして、ビジネスとカルチャー
このバランスの悪さについても
お互い共感することが多いんです。
カルチャーは儲からないと・・・(笑)
■先日、お笑い芸人の岩井さん
(ハライチ)がラジオでこんなこと
言ってました。
岩井さんは
事務所の人から
「後輩の○○に売れる方法を
教えてやって」みたいなことを
頼まれたそうです。
律儀な岩井さんは
なんとなく気が進まないながらも
後輩に芸人と焼肉を食べに行きます。
で、そのときの感想を踏まえて
言っていたことがあるんです。
それは
「自分が面白いと思えてない
(お笑い)ことで
売れたとしてもなんか苦しい、
たとえ売れなくても自分が
面白いと思えることをやりたい
そのほうが幸せ」
というようなことを。
(すみません、用事しながら
聞いていたラジオなので
言葉はすべて正しくないですが
このようなニュアンスです)
■ビジネスが絡むと
良さが出せない
こういうことをよく耳にしますが
つまりは
ここでいう「ビジネス」は
お金儲けのこと。
アートでもお金儲けが目的になると
純粋に「この絵が好き」ではなく
「この絵に投資すると
将来高く売れるかも」という
感覚に変わります。
あるいは
純粋に
おいしいものを作りたい
と思っていても
利益のことを考えると
材料費を押さえて
ちょっと味に妥協しないと
いけなくなるとか
まあ、そういう意味ですよね。
■けど
お金儲けって大事じゃないです?
売れなくてもいいとは
わたしは言えない。
でも、岩井さんの言うことは
すごく共感する。
これらを両立する方法って
「買う側」のセンスとか
「目利き」とかにかかわってくる
気もしています。
だから、買い物は選挙って
いうのですよね。
いい商品(作品)で
それを好きで作る人がいて
それを選ぶ目を持っている人が
価値を感じてお金を払う
そんな世界が理想なのかも。
■有名だから
(広告宣伝費かかっている)
著名人が使っているから
ランキングが高いから
安いから
という理由で買う人が多いと
ほんとうに「よいもの」は
広がっていかないです。
自分のなかの
カルチャーセンスを磨いて
情報に流されずに
自分の感じる
「いいもの」をチョイスできるように
なりたいものです。
ではね~~
和田裕美