どうも、わだです。
昨日は「ママの人生」のトークイベントでした。
左から編集の斉藤尚美女史
和田
博報堂ケトルの原さん(トーク上手)
あと100日とちょっとで
取り壊されるソニービルのラストを
飾るイベントとして開催されているEDIT TOKYO 。
100日間、いろんな編集者が
作家を選んで対談をする
著者ではなく、編集がメインの変わった企画なのですが
その100日のうちの1日を和田と
「ママの人生」の斉藤女史が担当したわけです。
このEDIT TOKYOのウエブ
過去の出演者が消えてしまっていて
残念なんですが、11月初旬からスタートしておりまして
今後は水道橋博士や、火花の編集担当の浅井さんなども
登場されます。なんかとても洗練されたイベントで斬新だし
このビルに入れるのもこれがラストなので、
わたしも日程が合えば他の行ってみたいと思っているのだ!
(と、書いて
行きたい日がほぼ忘年会で埋まっていることに気付く・・・)
左の黒いのが斉藤尚美さん、「ママの人生」を編集して
世にだしてくれた命の恩人。
(壁にサインしてきた!)
ちなみに斉藤さんは
小説は売るのが難しいので、最初はやる気なかったらしく
わたしの話ものらりくらりとかわしていたそうだ。
けど、ママの話を聞いてやる気になったらしい。
(かわされていた!!(笑))
さて、以下は
斉藤さんが当日(昨日)話す内容をまとめてくれていたメモより
一部抜粋。
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●『ママの人生』第一稿で猛反発を受けるの巻
完成形に含まれているエピソードも多いが、跡形もなくなった項目も。
たとえば「ママ、ラブホに通う」「ママ、右翼を味方につける」など。
斉藤は面白そうだと思い、どんどん書いてもらったが2016年5月、完成した第一稿を社内で読んでもらったところ、男性にはおおむね好評。しかし一部の女性から猛反発が。和田さんも斉藤も「根が男」だった……。
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● 『ママの人生』改稿大作戦の巻
そこで改稿がはじまる。わき毛、タンポン、陰毛OK、どこまでが笑いに結びついて、どこあたりから露悪的と思われ、嫌悪感を引き出すのか。ギリギリを攻めたい。必然性のあるエピソードで固めたい。「なんとなく面白い」ではダメ。そして、母親としても懸命にやっていた部分をしっかり描くことだと編集を進めた。
↓
● 『ママの人生』帯コメント大作戦の巻
ビジネス書で実績があるとはいえ、小説家としては新人。誰か、著名な方からコメントをいただきたい。あわよくば映像化もしてほしい。そこで、映画になったら誰に出てほしいか、ということで高島礼子さんと板尾創路さんにお願いすることに。なんのコネもつながりもなかったが、和田さんに直筆のお手紙を書いてもらい、奇跡的に実現。
↓
● 『ママの人生』和田さんは天才!? の巻
ユニークな比喩の数々。頭で考えてもなかなか出てこないような言葉で、よくイメージが伝わる。文章に身体性がある。ちょっと巫女っぽい。
「洋服を脱いで、肉も骨もとって、外側にあるものを全部はぎとったら、きっと人の真ん中にあるものに辿り着く。暗闇で光るろうそくのように、ポワンとあったかい光を出している人が、わたしはたぶん好きなのだ。(P49)」
「ミヤタの前では、ママはぴちぴち音をたててはねる魚に練乳をかけたみたいになってしまう(P83)」
・
「ポップコーンがいっせいに弾けるときみたいにぽんぽんぽんぽんと、わたしを罵倒する言葉をぶつけてきた。ポップコーンはパンパンと弾けつづけ、次第にタイヤが割れるみたいな音になっていく。わたしが震えて泣き始めると、「泣きたいのはオレだ」
一言いってから、ぶつかったら即死というくらいのスピードをぶおんぶおんと出して去っていったのだった。(以上P156)」
他にもいろいろ。
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(などなど)
と、こんな話をしたわけです。
引き続き
「ママの人生」をよろしくお願いします。
小説では素人で、どうやって広げていいのかわからないまま
とにかくがんばっています。それでも
まだまだ重版は先になりそう・・・。
でも、地道にがんばります!
今週の週刊朝日にでています。
ではね