昨日は、ロータリークラブでの講演の後、山口での翌日の講演に向かうために羽田に行ったら、なんと飛行機が止まっていた

運の悪さを嘆いても仕方がないので品川まででて、新幹線に乗ろうとしたら、児童切符での長蛇の列だった

何たる不運と思っていたら、わがカープも負けていた

私が運が悪い日はカープが負けるし、カープが負けると私の運も落ちるのだが、ケチな松田元のおかげで、私も運の悪い日が多くて困っている

今年は、いつまでもつのだろう?

さて、東大生や東大の大学院生が女性に集団で強制わいせつ事件を起こして、各週刊誌が大々的に取り上げている

余罪もけっこうありそうなので、即断できないが、レイプでなく、もし強制わいせつだけだったら、ここまでボロクソに取り上げられる事件なのだろうかとふと思った

というのは、慶応大学医学部生による集団レイプ事件があったのだが、従犯の4人はともかくとして、主犯は21歳だったし、罪を認めて全員が学校も退学しているのに、実名報道をされなかった

偶然の一致からも知れないが、主犯の父親は日本の老年医学の世界の頂点に立つ東大教授だった

そしてその人が教授在任中は、その人がリーダーシップをとる(私がシンポジストに選ばれたのをひっくり返すくらい牛耳っていた)老年医学の学会で、高齢者向けに薬を減らすガイドラインなどがほとんど出されることがなく、その人が教授を辞めて次の教授になったとたんに、高齢者には『薬は5種類まで』などということになっている

実際、そのレイプ事件の起こった当時、高齢者の長期入院に関しては、定額制といって、いくら薬を出しても、注射をしても、病院に入るお金が低額になった。

これまでは、注射をし、薬を出すほどもうかったのだが、それが逆に出すほど利益が減るようになった

かくして、多くの病院が薬剤費が3分の1になったという

ところが、そういう老人病院のリーダー格の院長に言わせると、「薬を減らすと、寝たきりの高齢者が歩き出した」というのだ

本来、老年医学の学会が、どのくらいの量の薬が高齢者に適切なのかの調査研究をすべきだったはずだ

当時の老人薬剤費は年間6~7兆円。薬を3分の1にへらしていいのなら、毎年4兆円が浮いたはずだ

ところが偶然の一致かもしれないが、その主犯が実名報道をされなかった後、老年医学の学会ではこの手の調査研究は少なくとも学会がイニシアチブをとる形では行われなかった

その事件が起こってから、その人が退官するまで14年だから、ちゃんとその手の高齢者の適正薬剤の研究やガイドラインが作られていれば、その間に、マキシマムで56兆円の老人薬剤費が無駄になった計算になる

私は50兆円のレイプと呼びたい

(この話は、私はしばらく封印しようと思っていたが、アンチエイジングの世界の有名な医師から、私が、某学会の評議員に選ばれることになった際に、この元教授が「和田というのがどんな品性の下劣な男かを知っているのか」と問題にされたらしい。今回NHKでプレミアドラマになり、モナコの映画祭でグランプリをとった『受験のシンデレラ』でも、東大病院の撮影許可を撤回させたという話も聞いた。今でも、向こうが悪口を言いふらしているのなら、どちらが品性下劣か、いつでも公開討論に応じたい。ただ、この男のことだから、大学にやめさせるように圧力をかけてくるだろう。私が今の大学をやめることになったら、実名で手記を書く予定だが)

これは勝手な推測だが、製薬会社が週刊誌に実名報道をやめるように圧力をかける代わりに、この手の研究をやめろという取引があったのではないか?

製薬会社に圧力をかけられたら、平気で実名報道を差し控え、日本の医療費を50兆円以上も損をさせている週刊誌にたたかれる東大生たちが、親がそれだけの実力がないために叩かれるのがちょっとかわいそうになった

集団レイプより強制わいせつのほうが罪が重いのが納得できないだけだ

結局、この事件は起訴猶予になった(いくら示談金がつまれたのかはしらないが)

今でも多くのレイプ事件で、弁護士が強ければ、起訴猶予になったり、執行猶予がついたりするらしい

被害者のトラウマを考えると(一生続くことも珍しくない)あまりに軽い

それなのに、痴漢事件では、冤罪も含めて、否認していると実刑をくらうそうだ

痴漢をして(冤罪のものも含まれている可能性が大だが)警察に逆らうほうが、レイプをするより罪が重くなるのだ

この国はやはりおかしい