読売の選手が野球とばくで告発された

読売の場合、選手がいくら問題を起こしても、金の力で他から取ってこれるから、選手の告発が容易だというメリットと、逆に選手管理が甘くなるというデメリットがあるようだが、今回の場合、かつての西鉄の事件のように、弱小球団地方糾弾だけ摘発されて、疑惑があったのに、巨人や阪神はセーフという状況よりははるかに世の中がまともになった気がする

最近、私がもっとも尊敬する日本人の一人、佐藤優先生が、私の著書を取り上げてくださることが多い

毎日新聞の書評で『この国の冷たさの正体』(この本は、私の自信作であるとともに、私の一番書きたかった本音の本である)を取り上げていただき、
http://mainichi.jp/articles/20160214/ddm/015/070/056000c

さらにメルマガなどで、『和田式。中高一貫カリキュラム』や、『自己愛と依存の精神分析』(この本は残念ながら絶版状態だが)などを取り上げていただき、今週のSPAでも『この国の冷たさの正体』を参考文献にしていただいた

人間、誰にほめられても嬉しいが、自分の尊敬する人や頭のいい人にほめられるとなお嬉しい

私自身、共産主義の崩壊や、資本主義構造ではすべての国が油断できないと考えている

アメリカが日本に武器を売りつけるために、ガセネタで北朝鮮有事を教えてくれるかもしれない

そして、日本は何兆円という武器を買うことになる

当然、福祉予算は減らされるから、何千人かは戦争をしなくても死ぬ

北朝鮮が戦争をしかけてこなくても、日本が武器を買ったからだということで済まされる

そういう際に必要なのは、集団的自衛権より、日本独自のインテリジェンスである

軍備に何兆円もかけるより、インテリジェンスに1000億円くらい使うほうが、はるかに国防的だろう

戦争をするという情報をつかむだけでなく、戦争をするふりをして、する気がないということをつかむののインテリジェンスの仕事だ。それによって何兆円かの無駄が省かれ、それを国力増強に充てられる

日本はかつて富国が先で、強兵が後だったのだが、中学校も高校も大学も受験していない総理大臣は強兵が先(アベノミクスで富国というが私は信じていない)のような印象だ。少なくとも富国がうまくいっていないのに、憲法改正をめざすより、かつてのアメリカのモンロー主義を参考にするほうが賢い気がする

いずれにせよ、インテリジェンスのセンスでものを言う数少ない日本人である佐藤氏に評価していただけるのはとても光栄である

誤った情報をもとに進路指導を受けて、中学生が自殺したが、これが面接重視、調査票重視の面接のこわいところだ

ところが、時代の後押しを受けて、東大医学部も面接入試を復活させる

今、主要国立大学医学部で面接をやっていないのは、東大と九大くらいだった

ところが、医学部教授の不祥事が相次ぐ中、教授に公開質問状を出したのは東大医学部の学生くらいだった

それに東大がこりて、今がチャンスと思っているのだろう

自浄精神のない東大医学部(この大学の教授も何人も論文の改ざんや研究費の不正流用を行っている)の教授のやる面接などあてになるのだろうか

外国のAO入試の面接は原則として教授でなく、専従職員がやるのだが、教授が面接をするとどんな面接になるかは想像がつく

だから、AOで人物を厳選するといっても、AO対策塾に大量合格を許すことになるのだ

東大の教授会があてにならないことは、京大が山中教授をiPS研究で引き抜いてきたのに、東大は森口某だったことでも明らかだ

そういえば、聖火台を想定しない国立競技場を設計するという天才隅研吾氏も東大の教授会が選んだ人物だ

自分が選ばれることがわかっているコンペなら、いくらでも手抜き(基礎部分がもとの建築家のものとほとんど同じという話もある。建築家というのはデザイナーと違って、基礎部分の設計もできることが条件のはずなのだが、表面的なことはパクリといわれるが、こういうことはパクリと思われないのが不思議だ)するという人物を選ぶところは、さすが東大の教授だちの眼力である

入試問題を作るセンスはそれほど悪くないようだが、面接力があると言えるのだろうか?