本年度はどういうわけか拙著『感情的にならない本』が売れて、日販の小説(『火花』も含む)も入れての総合ベスト10の10位に入ったそうだ

『受験は要領』も30万部売れるのに10年かかったし、『大人のための勉強法』も初年度は20万部で止まったので、おそらく年間ベスト10入りは初体験だと思う

確かに嬉しいことではあるが、我々のような物書きは本が売れないときは、見向きもされないのに、売れると執筆依頼が殺到する

そうでなくても、今年は何かと新しいビジネスの準備で忙しいのに、年末までスケジュールがない状況が続いている

PCの調子も相変わらず悪い(方法を教えてくれたメッセージの主には感謝する)し、本当に自分の時間がほしい

そんな中、多くの人がメッセージや友達申請をしてくれ、また私のようなものの健康を心配してくれるメッセージもいただき、大変感謝している

実は言いたいことはいっぱいある

とくに10月28日の日比谷野外音楽堂で行われた「25条大集会 生活保護アクション」は呼びかけ人の一人として、挨拶をさせてもらったし、この考えは今も変わらない

あるいは、11月15日に行われた、関西教育学会主催の『スクールカーストの今を考える』にシンポジストとして呼んでいただいたのだが、その際のもう一人の基調講演者だった『教室内カースト』の著者鈴木翔さんの話は衝撃的だったし、刺激を受けることは大きかった

11月22日のエンジン01の延岡で行われたオープンカレッジで世界的な免疫学者の奥村康先生とセッションを持たせてもらったが、予想以上にNK細胞の活性が心理に左右されることやタバコだった悪いことばかりでない話も刺激を受けた

ところで25条大集会で、私は右翼だが生活保護の切り捨ては反対と言ったことがそれなりにネットのニュースに取り上げられたようだ

そこで気になるレスポンスが一通

実はブログを書き終わったのに、突然IEがおかしくなったということで消えてしまったら、アメブロは保存機能がないために、ここからが消えてしまった

こんなことだから書く気になれない

でも、よそのブログからは引き抜きがないのは私の不徳の致すところなのだろう

で気になったメッセージは以下のものだ
「生活保護も大事だと思いますが、フルタイムで働いて、生活保護の日を貰っている人より、収入の少ない方もいる事を認識していますでしょうか。
今の日本はワークプアの世帯が圧倒的に多く、夫婦共働きで、年収500万に届いていない我が家からすれば、貧困に甘えているとしか思えません。
私自身、うつ病を押さえ込みながら、働いています。
最低時給×8時間でひと月頑張って、年金、保険を払えば生活保護の方より生活は貧困です。
生活保護の引き下げより、最低賃金の見直しの方が、現在、働いている人にとって要求したいことです。
その事を認識しての集会、及び発言だったのでしょうか。
生活保護の人は働く意欲がないように、私には思えてなりません。
認識の甘さや考え方の違いなども私にもあると思いますが思いますが、一つの意見として、読んでいただけたらと思います。」

年収500万円ならそれ以上とは思うが、ほんとうのことを言うと、生活保護以下の収入しかなければ、貯金がなければ生活保護は受けられる。すると医療費もタダになるから少しは生活が楽になるだろう

この人の主張する「最低賃金を上げろ」というのは、逆説的にいうと、こういう人がいるから上がらないという側面もある

生活保護を受けるのが恥ずかしくないヨーロッパであれば、生活保護以下の賃金しか出さないのなら働こうとする人はまずいない

だから、必然的に最低賃金を上げざるを得ない

生活保護以下の賃金の人に生活保護を受ける人への憎悪を煽ってその通り動けば、経営者たちの思うつぼだ

もう一つ、不思議に思うのは、この手の人は、おそらく貯金もそうはできないだろうから、雇い止めにあったり、病気をしたり、心の病になったりすれば生活保護を受けることになるだろうし、あるいは、歳をとって国民年金しかもらえないのなら、生活保護を受ける資格があるのだが、自分たちは首にもならないし、病気もしないし、心の病にならないと信じているのだろうか

つまり、生活保護制度がなくなるともっとも損をする人たちなのになぜ叩くかわからないのだ

あと、生活保護を非難する識者であれ、働かなくてお金がもらえて羨ましいという人であれ、生活保護の人が、「じゃ、代わってくれ」と言われて代わるのだろうか?

私にはそう思えないし、私は代われないから、彼らを非難する気にはなれないし、可哀想に思う

実際、汲み取りの人や肉体労働者が給料が高すぎると非難する人がいるが、私はとても代われないので、そのくらいもらっていいと思う

この職業なのにこの給料じゃおかしいというのは、まさに職業に貴賤をつけることになる

資本主義の原則ではなりたい人が多ければ、給料を安くしていい

医者だってそうだし、アナウンサーなどなら年収200万でもなり手がいくらでもいるだろう(医者の場合は、あまりできの悪い人がくると困るが)

ただ、制度や政治が変わらない以上、親御さんには、職業選択の自由があるように、なるべくいい学校に行ったほうがいいとは勧めるし、そのための方法を教えるのは私の良心と思っている

ということで今月の学力向上セミナーは下記のような要項で開催する

興味のある方はぜひ

【学力向上!セミナーのご案内】

12月5日(土)●13:00~14:30(本郷RTビル)

予約制・先着限定30 名 ● 参加費1,000 円

親子二人三脚で挑む中学受験

~直前期!親は何をすべきか、してはいけないか!?~


講師:和田秀樹(及び緑鐵スタッフ)

頑張れ中学受験生!
和田塾緑鐵舎MEDSが応援します!

中学受験本番まで残りわずか、お子様は歯を食いしばって頑張っています。
気が気ではないご父兄は、つい余計なことを言ってお子様のテンションを下げてしまうことも……。
12月のセミナーでは、中学受験に向けて注意すべきことに焦点を当てます。
直前期、何をすべきなのか、または、何をしてはいけないのか、親の立場から見た、万全の心構えを伝授いたします。


《ご予約・お問い合わせ先》
和田塾緑鐵舎 (林・結城)
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