昨日は、エンジン01の延岡のオープンカレッジの記者会見で延岡に

生まれて初めての街だが、なかなか感じがいい

林真理子先生と道の駅に行き、マンゴを買う

空港よりかなり安いと聞いていたが、帰りの空港で、最近はふっかけると売れなくなったのか、思ったより安い値段で売られていて、大して変わらないことを知る

ただ、生産者の名前が書いてあるマンゴなので、きっとおいしいと信じたい

今回は山本益博さんが大会委員長なので、食がテーマで「たべる、のべる、のべおか」がテーマスローガンとなった

アート・ディレクターの浅葉克己氏のロゴもかなりいい(この人はそばにいるだけだと汚いおじいさんなのにやたらに元気な上、才能が枯渇しないところもすごい。私もこんなおじいさんになりたい)

ということで、確かに延岡は遠いが、11月21日から23日は延岡に遊びにきてほしい

我々も行っている

さて、自民党の若手の勉強会で、沖縄の新聞をつぶせと言った発言から、言論の自由についての議論が活発になっている

実は、たまたま、他の人が忙しいせいか、私が記者会見を終わった後のインタビューを受けることになった

オープンカレッジのよさを聞かれて、東京のマスコミ(とくにテレビ)から流れてくる情報は、ものすごい検閲がかかっているので、いろいろな文化人の本音が聞けることだと話した

実際、三枝成彰さんは、昔、イレブンPMのMCをやっていたテレビ界の大物だが、何かのエピソードで本当のことを言ってから干された話を聞いたことがある

その後も、料理の鉄人で、まずいものにまずいと言って、審査員を一発で下されたそうだ

三枝さんの話では、仕込みも何もしていないものがおいしいはずがないと

その通りと思う

テレビでは、韓国でパチンコが廃止された(実は換金の禁止だが)話をしても確実に干される

やせすぎモデルを出すのは殺人的だ(とくに思春期の子供には)とも言えない

私がかかわったある番組では、製薬会社(実際は医家向けの薬は作っていない会社だが)のスポンサーの意向で、薬による治療を批判することも許されなかった

そのせいで、その番組の面白さはかなり落ちた(現実に期待しているほどの数字が取れなかった)と思っているが、ほかのスポンサーはどう思っているのだろう

今回、新幹線の自殺が話題になっているが、WHOや国連などの自殺報道のガイドラインでは、自殺の方法を報じるのと、短期間に大々的に報じるのはやめろということになっている

練炭の自殺のときもそうだが、まねをする人が続出するからだ(ウィーンの地下鉄自殺も報じるのをやめたら、バタっと治まったという事例もある)

今回の場合、やり口をまねして自殺する人が出た場合、取り返しがつかない大惨事になることはあり得る

SSRIを飲んでいる場合のように、どうせ死ぬなら目立ってと思うような場合(池田小事件も秋葉原もそうだ)、こんなヒントが与えられたら、もっとエスカレートすることもあり得る

脱線や、大量の巻き添えを狙ったらどうなるのか?

どういう料簡で、このような大報道をするのだろう

前に、気に入らない人の場合は、「被害者感情」を盾にとって、手記を書くことを許さないが、自分の都合のいい場合は、どんなにフラッシュバックに苦しむ人がいても、元暴走族タレントを使うマスコミのダブルスタンダードを問題にしたが、大マスコミというのは、都合のいいときだけ報道を規制し、都合の悪いときは報道の自由と叫ぶ

そもそも言論の自由とは何なのだろう?

ネットで書いたことが閲覧できなくなる中国のような場合は確かに言論の自由はないといえるかもしれない

名誉棄損にあたるようなことでなければネット上なら言いたいことは言える(日本の場合は、特定の権力者一家の悪口や批判だけは、しようとすると殺されかねないという点では、中国と大して変わらない気もするが)

私もこのブログでは、それなりに言いたいことを言っている

ただ、今回の場合、影響力をもつメディアで好きなことを言うことが気に入らないから、その影響力のあるメディアを潰せとか、広告料を払うなとかいう話のようだ

要するに、大マスコミのやることに外部から圧力をかけるなら言論の自由を阻害するということだろう

だったら、日本のテレビメディアはとっくの昔に言論の自由のないメディアになっている

そして、まさに「広告主の圧力」によってそうなっている

新聞だってひどいものだ

私が週刊朝日の映画評を連載している時に『ベロニカ・ゲリン』というアイルランドの命を張って麻薬組織の撲滅を図った新聞記者の伝記映画をほめるときに、「日本の新聞記者は世界でいちばん給料が高いのに、世界でいちばん死なない」と書いたら、それに圧力がかかった

ボツにするなら、よその週刊誌に顛末記を書くと言ったら、たちどころにおろされた

朝日に言論の自由を論じる資格などない

実体験なのだから、朝日の社員に誰も反論できる人間などいないだろう

ただ、これは朝日に限らず、日本中の大マスコミに言論の自由がないというのは、私はほかでも身をもって体験している

資本主義の国で、民放という形態で言論の自由があるということ自体が錯覚なのだろう(それでも、アメリカの一部のドキュメンタリー番組をみるとはるかにましだということがわかるが)

今回の一件では、日本が言論の自由のある国だという錯覚がまかり通っていることがいちばんの驚きだった

本当のことを知りたければ私のブログをはじめ、本当のことを書く人のブログなどをみるほうが金もかからないしよほど賢い(それでも、私だって隠していることもいっぱいあるが)