中教審の入試改革についてのメッセージを何通かいただいた

(個人的な勉強法や進路相談はブログでは受けていないことをご了承いただきたい。そのために私は緑鐵受験指導ゼミナールを主宰している。大赤字なのに、印税や講演料をつぎこんで続けているのは、そのためだ)

これについては、下記を読んでほしい

http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20150114/431672/

ただ、この手の審議会というのは、委員は役人が決めるし、御用学者が多い

要するに、変な委員がいるから、この方向性が決まったというより、先に文科省の役人が書いた筋書きがあったと考えるほうが妥当だろう

今回の知識偏重より思考力や判断力というのは、耳触りがいいが、ゆとり教育をやりだしたときとまったく同じ文言だ

基礎学力をつけた上で、高等教育で思考力や判断力をつけていこうという大学教育の改革の話にならず、高校生までに知識や計算力より思考力や判断力をつけてこいという話になってしまう

結果的に世界でいちばん高い評価を受け、イギリス、アメリカ、東アジア諸国の教育改革のモデルになった日本の初等・中等教育は捨てられ、世界が相手にせず、優秀な留学生がスルーする大学教育には手がつけられない

それがゆとり教育の本質だが、今回の委員もほとんど初等・中等教育の代表者が入っておらず(たった一人小学校のおとなしそうな校長を入れている)、偉そうな人と偉そうな大学教授が並んでいる

ただ、彼らの意見が反映されたというより、やはり私は文科省の意向と考えている

日本の基礎学力をつぶすというのは、GHQ以降のアメリカの強い意向である

今回もアメリカが喜ぶような内容になっている

右翼がこれに怒らないように右翼に一番人気のある評論家をメンバーに入れているのも心憎いばかりだ

ただ、すでに負けているのに、これでおそらく韓国や中国に学力で勝つ目はなくなるだろう

領土問題より、私にはそちらのほうが大きな問題になると思う

東大もAO型の入試が原則になるなら、秀才がしらけて、アメリカの大学に行くならいいが、ここもAOに近いので、韓国や中国の大学に流れないかが心配だ

文科省の意向もあるが、その背景に、小学校も中学校も高校も大学も受験していない総理大臣と、点数を取らせる競争ではろくな実績をあげていない塾のオーナーの文部科学大臣がいるように思えてならない

右翼のような顔をした売国奴である

憲法を変え、武器をたくさん買えば、強い国になると思っているおめでたい人たちだ

さて、教育改革がどんな方向性になるかはわからない

医学部で入試面接をやるようになって、私のように医学の権威に立ち向かうような若い医者がほとんどいなくなった(東大は入試面接を廃止したら、教授たちのインチキ治験を吊し上げているが、面接で入った医学生たちの大人しいことは情けない限りだ)

おかげで検査値至上主義や臓器別診療という超高齢社会にはおよそそぐわない医療がまだ大手を振っている

命を守りたければ、医学部教授たちに入試面接をやらせるなと、市民が立ち上がるべきだ

面接をやるなら、患者の代表とかナースがやったほうがよほどいい
(私は日本の場合、腕がよくなっても給料が上がらず、ミスをしても高額賠償をしないで済むのに医療ミスが少ないのは、大学入試でミスが少ない人間が選別されるからだと思っているが)

さて、入試制度がどう変わろうと、あるいは、最悪海外の大学に行くことになっても、あるいは、社会人になって生き延びるためにも、きちんとした学力を身に着けることが大切なのは言うまでもない

そこで今月の学力向上セミナーのテーマは「中学受験を無駄にしないため」 ~転ばぬ先のステップアップ勉強法~

とした

おそらく、日本の私立の名門中学に合格した小学6年生は、同年代の中では、世界でトップレベルの学力のはずだ

おそらく、中教審答申に流され、受験対策と称して、面接や小論文で有利な人間に育てるという教育が横行するかもしれないが、たとえば東大を出て、ハーバードのビジネス・スクールで落ちこぼれる人間がいないように、しっかりをした基礎学力を身に着けて、大学や大学院で思考力や判断力をそれに付加していくというのが、アメリカでポストグラヂュエートの教育を受けた私からみてベスト・マッチだ

また、中学受験で、せっかく身に着けた学習習慣が、合格したその日から4月の入学まで遊んでしまうことで失われるのはもったいない

そういうわけで、中学受験を通過点と考えると、その後の勉強で大学の合格や、社会に出てからの能力が決まるのである

名門中学はゴールでない

その後が大切ということで、その勉強法を私と和田塾のスタッフで伝授したい

日時 1月24日(土) 15:00~16:30
場所 申込者にお教えします
参加費: ¥1,000

申込方法: ①氏名②参加人数③セミナーをお知りになった情報 (和田塾HP、チラシ広告、学校から紹介等々) をご記入の上、下記メールアドレスもしくはお電話にて ご連絡ください。
<メールアドレス>
  rtseminar2013@gmail.com
※携帯電話からメールでお申込みの場合、確認の返信を致しますのでPCからの受信設定をお願い致します
また、お電話でも受け付けております。
<電話連絡先>
03-3814-3223:和田塾緑鐵舎 担当:結城(ゆうき) ・林
※受付時間は火曜日~土曜日13:00~20:00