朝、テレビを見ていたら、法務大臣が公職選挙法で決めた(というか、判例が出ている)うちわを配ったということで、蓮舫議員(久しぶりに見るか顔だ)に追及されていて、「うちわではない」とその法務大臣は答弁していた

たかがうちわということで、「どうみてもうちわですよね」とかいうつまらないコメントばかりが飛び交っていたが、これが日本の「法治」をまさに物語っている

守れないような厳しい法律を作っておいて、警察や政治家が、法律を恣意的に判断して、非合法黙認を当たり前に許す

パチンコの換金にしても、売春にしても、基本的にその路線だ

それを法務大臣までやっているということが、この国の病理だろうし、追及くらいはするが、マスコミも笑って済ませるというのも恐ろしい話だ

当のテレビ局が、電波法を平気で違反して、たとえば、一日のニュース番組の比率などを守らないのだから、非合法黙認社会は収まらない

誰かが、この法務大臣を告訴・告発すべきだ(といいながら、私もやらないのだから、だらしないが。ただ、集団で、告発するなら、私も名前くらいは貸したいし、カンパくらいはしたい)

おそらくは検察は法務大臣を起訴・立件できないから、検察審議会マターになるだろうが、これはやる価値のあることだ

くだらない法律でも作った以上は守らないといけないというのが法治国家のルールだし、それが嫌なら選挙で法律を変えるために、国会は立法府ということになっている

ところが日本では非合法黙認が多いので、ありえないような法律が残ったままだし、欧米では認められているポルノにしても、日本人だけが、裁判官も国会議員も、先進国でいちばんスケベで衝動抑制がないという侮辱をして禁止しているのに、誰も怒らない

ところがネットのまともな検閲がないので、子供でも無修正が自由にみられる状態も放置されている

いつになったら、日本がまともな法治国家になるのだろうか?

さて、例の中村修二氏がノーベル賞をとった

日本人は、死んだ人とノーベル賞を取った人だけは理想化して、批判は絶対に許さない

しかし、ロボトミーを開発したモニスだってノーベル賞をとっている

ノーベル賞は業績に対して与えられたものなのに、人に対して与えられたもののようになって、その人が人格まで素晴らしいことになる

しかし、当のノーベル賞学者は、この発明に金がもらえなかった恨み言を開口一番公言している

海外では、企業の金で研究したものに特許が個人に与えられることはない

もちろん、その研究者がそれ以降、独立したり、次からは条件が変えられることはある

しかし、最初の成功者になった特許に関してのギャラもないし、特許権ももらえない

ただ、高額引き抜きの対象になるだけだ

ところが中村氏は、アメリカの大学に大して高額でもない引き抜きを受けている

それ以上に問題なのは、個人の特許になったことをいいことに、業績をそのまま持ち出している

アメリカなら、会社の金での研究を海外に持ち出したらスパイの扱いを受けるのにである

ちなみに中村氏は、日亜化学時代、専務より給料が多かったし、さまざまな賞を受賞した際に、会社に一円も入れず、1億円くらいを手にしている

もう一つは、ノーベル賞というのは、ある研究を個人の手柄のように扱うところがある

日亜化学という会社は技術水準の高い会社で、中村氏が去った後、中村氏の特許を一切使わない省電力の青色ダイオードを開発し、塗料を工夫することで、赤や緑のダイオードを使わないでも白色ダイオードを作っている

中村氏がサンタバーバラに行ってからの業績を考えると日亜の技術者の力がいかに大きかったかと思うが、彼らは共同受賞の対象になっていない

おそらくは、中村氏は、持論の日本の受験システムの批判をすることだろう

そして、バカなマスコミも同調して、日本の学力低下は進む

彼が日本を売って、アメリカにうつった売国者だという事実を無視して

さて、日本では、中村氏が批判できないような同調圧力がうごめいている

その同僚圧力の源泉となっている、あるいは、それが体言化したものが、今、学校の病理とされている同調圧力だ

スクールカーストというものが形成され、自分が下位のカーストに落ちるのを恐れて、周囲に合わそうとする

それが長じて、友達がいないと思われるのを恐れて、トイレで一人ランチをしたりする

この病理にまきこまれると、もちろん、受験の勝ち組になどねれない

そこで、今回の「学力向上セミナー」は子供の心の問題として、「スクールカーストの闇」と題して、その分析と処方箋を提示したい

ぜひ参加していただきたい

10月18日(土) 17:00~18:30

講演者:和田秀樹

(及び 緑鐵スタッフ)

参加費: ¥1,000

申込方法: ①氏名②参加人数③セミナーをお知りになった情報 (和田塾HP、チラシ広告、学校から紹介等々) をご記入の上、下記メールアドレスもしくはお電話にて ご連絡ください。
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http://www.wadajyuku.jp/
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