4月29日のブログで私がメッセージを紹介した人から、訂正のメッセージをいただいた

「先日の認知症事故訴訟の担当裁判官のうち1人間違えていました
片山博仁裁判官ではなく山崎秀尚裁判官でした
失礼しました
また、裁判所のサイトにその裁判の判決文が今日アップされていたのでお知らせしたいと思います
http://www.courts.go.jp/hanrei/pdf/20140512142523.pdf」(引用終わり)

こういう誠実なメッセージはありがたい

私も時間がないので、引用した内容の真偽を確認する時間がないので、引用メッセージが必ずしも本当のことかどうかわからないことは、改めて断っておきたい

「和田先生の著書を読んでもよくわからないことがあります。
和田先生の勉強法を忠実に実践しても志望校に受かる人と落ちる人がいると思うのですが、
受かる人と落ちる人の違いはどこにあるのでしょうか。
詳しく教えてくださいお願いします。」(引用終わり)

これは、重要なテーマなので、機会があれば、ブログでも論じたいが、私は、個人のもとの基礎学力やものの考え方、能力特性などの影響が大きいと考えている

だから、通信教育で個別指導をやっているのだが、今年はびっくりするくらい入会者が少ない

本を読むだけで合格できる人がそんなに多いとは思えない(もちろん、本がそういう幻想を与えているという側面もあるのだろうが)のだが、とりあえず、私が言えることは、「いいとこどり」を出来る人、つまり、私の勉強法で、自分にあったもの、試してみたら成績があがるところをうまく利用し、そうでないところは、自分で工夫するなり、ほかの人の勉強法が利用できる人が成功するようだ

「警察では、いじめやパワハラが他の公務員組織より多い傾向にあるらしいです
例えば、公務員組織にも関わらずノルマがあるとか
あれで交通の点数稼ぎが酷くなってるという話は聞いたことがあります
また、日本の高速道路は居眠り防止のためにくねくね曲がってるから、非常時に飛行機が離着陸出来ないそうです
和田先生は警察の民営化を提唱されていますが、警察本部長の民間人採用は可能なのでしょうか」(引用終わり)

私はあり得ると思うが、民間人=経営者という発想なら、儲かることをやるだろうから、もっと交通の取り締まりがえぐくなるだろう

現在の世界の懲罰の方向性が、凶悪犯以外は、自由刑より財産刑になっていることを考えると、移動の自由を奪う点数制度より、罰金、反則金の強化のほうが、はるかに意味があるし、そうなったら、警察本部長の民間人採用も可能だろう

現在の行政のいちばんの問題は、縦割りだろう

警察だけの利益を考えて、交通の取り締まりを厳しくやると、地域経済や、雇用、自殺などさまざまな悪影響がほかに及ぶのだが、日本は全体のことを考える人がいないので、たくさん捕まえたほうが偉いという発想になりがちだ

交通事故死が100人減ったのに対して、自殺が1000人減ったとか、地域の飲食店が10000件潰れて、パチンコ屋か100件増えて、パチンコ依存症が10000人増えたとかいいうのなら、しゃれにならないのだが、そういう発想がまったくない人たちが、警察だけでなく、日本の官僚なのだろう

さて、ASUKAさんが覚せい剤の所持で逮捕されたとのことだ

テレビを見ていたらコメンテーターとか、取材先は元麻薬捜査官とか、そういう人たちだ

精神科医へのインタビューは私の知る限りないし、もししたとして、覚せい剤に走る心理とか、ASUKA氏の精神状態はどんなものかみたいな話になるだろう

そして、ASUKA氏がこてんぱんに非難されるか、なんであんなに優秀な人があんなバカなことをやったのかという話になる

しかし、覚せい剤というのは、一回手を出したら、大部分の人が依存症になってしまう恐ろしい薬物である

そして、依存症の怖いところは人間の脳のソフトが書きかえられて、意思のほうが働かなくなることだ

もちろん、アルコールやパチンコのように合法(パチンコの換金が合法とは私には思えないが)のものに手を出したのでなく、そもそも違法なものに手をだしたことには問題があるだろう

でも、私自身、物書きをしていて思うが、クリエイティブになりたいとか、もっと作らないといけないとか思うと、その誘惑は大きい

いずれにせよ、間違えて手を出してしまった際に、有効なのは、断罪より治療だ

そうでないと、仮に刑務所に入っても何回も繰り返すことになる

そして、意思の弱い奴で片付けられる

もう一つ、依存症問題で常に思うのは、依存する奴が悪いだけでなく、依存しやすいものを売りつける人間にもモラルが求められるということだ

アルコール依存も、パチンコ依存もなる奴が意思が弱いで片付けられる

欧米では、依存するものがあれば依存症者が一定の確率で生まれるという発想がある

だから、アルコールをぐいぐい飲むテレビCMは禁止されているし、種類の24時間販売もほとんどの国で禁止されている。

ギャンブルの類も依存症を作らないために、公営ギャンブルのように週に3日以上は開催しないとか、不便な場所につくるとかいうのが原則だが、パチンコは毎日開催で、どこにでもある

依存症の人間が出た時に、依存させる側にも責任があるという議論は、日本のテレビ局では絶対にできないだろう

それが、50年前の制限速度で、人々を取り締まり、そういうやつを大悪人として断罪し、免許や社会的生命をはく奪しながら、人々を依存させるビジネスをやる連中が、大金持ちでいられる国の現状だ

そして、日本人がモラルのない国といっている韓国は、パチンコの換金を禁止して、パチンコ業界が壊滅的になったが、それがテレビで報じられたことはない