昨日は朝早く目が覚めた(前の晩飲み過ぎて10時半に寝たせいだが)ので、ブログを書こうと思ったが、例のごとく、アメブロのメンテナンスとやらで8時まで使えないということで、病院勤務の日なので諦めた

さて、雑誌を整理していたら、安倍首相の靖国参拝について、安倍首相の覚悟を評価した特集があった

私が安倍首相の靖国参拝に対して、もっとも疑念をもつのは、その覚悟である

中国や韓国とけんかになってもいい覚悟ではない

私が安倍氏が矛盾だらけな政治家と思うのは、円安を喜び、輸出に頼る経済政策を取っていながら、中国と仲が悪くても平気ということだ

韓国はしょせん、加工貿易の発想を抜けていない

価格で競争しようとするからウォン高を嫌がり、ウォン安を喜ぶ

ヒュンダイにしてもサムソンにしてもブランドを確立していないから高くても買いたいという人がいない

だから、ウォンは安くないと困る

日本の場合はブランドイメージを確保して円高でも平気というのなら、安倍氏が強気の外交をするのはわかる

前から私が主張しているように、1ドル30円くらいになれば、GDPの2%の輸出で原油も、すべての輸入材料も買える。そして、日本は1000万円の車だけ輸出していればいい

しかし、安倍氏の経済政策は、ダメな企業でも生き残れる円安政策であり、日本を加工貿易の国に戻す政策だ

これでは、外国はお客様ということになるから、韓国に中国市場を奪われるとまずい

嫌われてもいいから自主外交というのなら、輸出に頼らない国の方向性を示すべきだ

これはまさにダブルスタンダードである

それ以上のダブルスタンダードは、サンフランシスコ講和条約に対する対応だ

安倍氏は沖縄の人間の怒りを無視して、サンフランシスコ講和条約が発効した日を祝った

しかし、サンフランシスコ講和条約というのは、極東軍事裁判を日本が受け入れないといけないことと、日本がアメリカに受けた国際法違反の無差別爆撃や原爆投下に対する請求権を放棄した条約である

もちろん、日本が独立国と認められ、集団的自衛権を含め、自衛権を認められたり、連合国からはこれ以上の賠償を受けないで済むと決まったという福音もある

ただ、極東軍事裁判を受け入れるとその11条に明記されているのに、どうやって靖国に参拝できるのだろうか?

A級戦犯の合祀になる前までは問題はない

現に歴代の首相も天皇陛下も参拝していた

ところがA級戦犯は、極東軍事栽培を受け入れる立場の人からすると、裁判で死んだ人間を戦死者として扱うことになるので、靖国に行けなくなる

天皇陛下は、サンフランシスコ講和条約を読んでいるだろうから、日本国の象徴として、個人的な感情は別として、靖国にはいけないと判断なさったのだろう

私のように極東軍事裁判は戦勝国による軍法裁判と見る人間にとっては、A級戦犯は戦死と同じなので、合祀も問題ない

要するに安倍首相が、靖国に参拝する際の覚悟とは、中国や韓国に文句を言われてもいいという覚悟ではなく、私は極東軍事裁判を認めないとアメリカに言える覚悟である

とすると、最終的にはサンフランシスコ講和条約を破棄する覚悟である

もちろん、私が首相なら、アメリカにサンフランシスコ講和条約は、占領から逃れる方便として、批准したが、我が国が真の独立を回復するためには、極東軍事裁判は受け入れられないので、サンフランシスコ講和条約の破棄を申し入れる

その上で、日本国を承認してくれとアメリカを含めて世界中の国に訴える

おそらくはアメリカだって、日本を承認するだろう

その場合、アメリカが日本に賠償権を再び言ってくる可能性はある

逆に、国際法違反のヒロシマ、ナガサキ、東京大空襲などに日本国民が賠償権を復活できる

日本の受けた被害のほうが大きいから、そのほうが得なはずだし、だから不平等条約なのだ

憲法9条があるのに、自衛隊をもつという矛盾に悩むのなら、なぜサンフランシスコ講和条約があるのに靖国に行くというダブルスタンダードに悩まないのだろうか?

戦後レジームをどうこういうなら、サンフランシスコ講和条約は祝うものではなく、破棄して、日本国の自主を認めた新条約を作るべきだろうし、日本国内でさえ、自由に飛行機が飛べない安保条約をどうにかするべきではないのか?

ダブルスタンダードが平気な首相も不気味だが、それをマスコミも野党もつつかないほうが、よほど不気味だ