田島先生との対談で、抗鬱剤の長期投与の危険を改めて認識した(離脱症状、レガシーエフェクトなど、抗鬱剤の安易な投与が、うつ病を遷延化させるということの再認識をした)が、そういう目で、改めて、拙著『精神科医は信用できるか』のアマゾンの書評を読み返してみた

一番参考になったという書評

「抗うつ剤は3か月位で中止するのが常識である,現在ではよほどのことがない限り精神病院への強制入院ができない,精神病院に勤務する医師は入院患者の治療ばかりしている等々,臨床に携わっている者からみると首を傾げざるを得ないユニークな主張が随所にみられる.
2008年上梓である本書の「主要薬剤一覧表」にはメレリルという薬剤の特徴,具体的使用法が著者の使用経験も加味して解説されている.残念ながらメレリルは2005年末で発売中止となった.現役の臨床医ならば既に使えない薬剤をわざわざ掲載しないだろう.
本書は精神科医の肩書きで執筆されているが,皮肉にも信用できない精神科医の実例を提示してしまったようだ. 」(引用終わり)

おそらくは、この書評を書いたのが精神科医で得々として書いているのだろうし、メレリルについてのミスも鬼の首を取ったようなものなのだろう

ただ、メレリルは重大な副作用が見つかったから発売中止になったわけでもないし、厚生省から発売を止められた薬ではない

問題は、こういう抗鬱剤をだらだらと使い続ける医師が、臨床に携わっているものの常識と思っている精神科医が多いということだろうし、これを参考になったと思うことだ

そのほかにも私がリタリンについて、肯定的な評価(使える患者さんがいるというだけで、誰にでも使っていいと言った覚えはないのだが)をしたことで、依存症を作ると非難されているが、一般の抗鬱剤のほうがよほど離脱症状がひどいことも、わかっていない精神科医が多いことも、この本の書評で浮き彫りになる

とりあえず、日本の精神科医のレベルを知る上で、本書以上に、その書評を読むのが役立つようだ

さて、特定秘密保護法案について面白い話を聞いた

徳洲会から金をもらっている自民党議員が50人くらいはいるとのことだ

そのスキャンダルが出る前に早期成立を狙っているという話だ

あくまでも噂話だが、こういう話も特定秘密になるのだろうか?

さて、もともとは国家の機密を漏らした人に罪が軽すぎるということで作った法案、あるいは、日本版NSCを作る際にアメリカが日本に教えた情報がダダ漏れでは教えられないという話になったとかいうことで作ることになった法案だ

この法案のいちばんの問題点は、こういうものを作るついでに、都合の悪い情報は秘密にできるように、秘密になりえる範囲をやたらに広げたころだろう

むしろ情報公開の時代なのだから、かなり限定する代わりに重罰というのなら話はわかるが、こういう機会のついでにというのは了見がせこい

こんな言い方をしているのは私だけなのだろうか?