山本太郎氏が、今後は、宮中行事に出席できなくなるそうだ

天皇陛下の政治利用というが、天皇陛下の名を使って、政府が気に入った人間(官僚が気に入った人間という説もあるが)だけは園遊会に呼ぶ、叙勲をするというのも、ひどい政治利用と思う

別に陛下がこの人を呼びたい、この人は来てほしくないだろう

だったら、陛下の名や存在を使うなといいたくなる

現政権に気に入られたら陛下にあえるようにしてやるという形で、人々に言うことを聞かせるというだけでも立派な政治利用だ

いっぽうで、陛下のほうが、山本氏への嫌がらせをご心配なさっているという

はるかに人間味がある(人間というと嫌がる人もいるようだが)

ただ、確かに陛下への直訴に違和感があるのも確かだ

日本人が喜ぶ、人気ドラマに水戸黄門や暴れん坊将軍がある

もちろん、史実など無視して作られたものだが、武士というのは、武士道の精神で強きをくじき、弱きを助けるものと思われていたし、大衆の中から這い上がってきたという感じがあるから、大衆の不満を直接に聞いてくれるように思われるものなのかもしれない

だから、天下の副将軍や現職の将軍が庶民の中に入り、庶民の訴えを聞き、悪代官をこらしめる話を理想にしたのだろう

たとえば、平安時代を舞台にして、当時の天皇が庶民の悩みを聞き、悪代官をこらしめるという話は成り立つだろうか?

やはり成り立たない気がする

やはり天皇というのは貴族の代表であって、武士の代表ではないし、もともとは一般人の出だったかもしれないが、やはり武士のように庶民から這い上がった存在ではない。少なくとも大衆はそう感じている

だから、山本太郎氏のやったことが恐れ多いことだし、違和感があるのではないか?

人間宣言をしても別世界の人なのだろう

だから、『暴れん坊天皇』はあり得ない

もちろん、陛下にしても、皇太子にしても、もっと人間的でありたいと思っているかもしれない

今回の一件で、より陛下が別世界の人(人でなく、神なのかもしれないが)になってしまった気がする

それがもし陛下の本意でないならば、多少なりと、取り巻きの人間は反省すべきなのではないか?